学校に行きたくない理由って?

新学期が始まりましたが、子どもさんの登校は順調ですか?

学校が始まって、「学校に行きたくない」って言っている子はいませんか?

もしくは、学校が始まる前から「学校に行きたくない」って言っていた子はいませんか?

そんな時、皆さんはどう対応していますか?

子どもに自立してもらうため、目標を見つけてもらうため、いろんな経験や知識を増やしてもらうため、…などなど、子どもへのいろんな想いがあって、学校に通って学んでもらいたいというのが親の心中かと思います。

「また、そんなこと言って…。夏休みダラダラ過ごしていたから学校に行くのが辛くなるのよ。勉強についていけなくなるよ。そんなこと言ってないで、学校に行きなさい。」

なんて、子どもの気持ちも聞かずにこういう言葉がつい出ちゃったり。

どうして学校に行きたくないと思うのか、子どもに聞いてみないままだと問題は解決しないと分かっていながら、「仕事に行かないといけないのに」「他の子どものこともあるのに」「家事が忙しいのに」って、余裕がないと大事なことを聞こうとしないことも…。

新学期前や新学期が始まった後には、以下のような記事がたくさん投稿されています。

世間一般でも、このように「学校に行きたくない」という子が多いのです。

「学校には行かなきゃいけない」というのは本人もわかっているんです。でも、学校に行けない理由があるんですよね。

発達に特性がある子の場合を考えてみましょう。

発達に特性がある子は、環境の変化が苦手です。これまでの生活リズムから、学校生活に戻ることにもすごくストレスがかかります。

発達の特性の一つに「学習障害」があります。もしかすると、この障害があることで勉強に向かう事が難しくなっている…という事もあるかもしれません。

学習障害についてや勉強方法についての記事がありますので、ご参考に。

なぜ学校に行きたくないのか、学校に行けないのかは、その子によっては違います。

理由をしっかり聞いてあげることで、「ちゃんと自分を見てくれている」と子どもは感じると思いますし、安心するかもしれません。

理由をしっかり聞くことで、親は子どもの考えや気持ちを知り、一緒に考えたり解決する策を見つけることが出来るかもしれません。

焦らないことが一番ですが、そこが難しい所。

なかなか思うようにいかないこともたくさんありますよね。

どうしたら良いか分からない時は私たちと一緒に話してみませんか?

私たちの知識と知恵も合わせれば、良い案が見つかるかもしれません。

第2回 リエゾン川南勉強会イベントが開催されました!

昨日、第2回リエゾン川南勉強会が開催されました。

今回は、宮崎県中央発達障がい者支援センターのセンター長である水野さんをお招きして、発達特性と支援について講和をして頂きました。

「発達障がいは、診断名ではない」

「世界分類で言えば、ポピュラーになってきたASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如多動症)などなど、”○○症”という文言で今は診断されている。」というお話や、

「発達特性のピースは誰でも持っている」 「ピースが多いか少ないかでもなく、生活環境下において、そのピースがあることでサポートが必要になるかどうかで診断を必要とする」というお話などがありました。

みんなそれぞれ個性や特性があって当然で、ただただ個性や特性があるというだけなのに、世の中(それぞれの地域)で生活していく中で大勢多数の人たちの中では困り感が強く見られたり、阻害視や特別視されたりする。

特性がある人たちが生きづらく感じるのは、その周りの人たちの理解不足や偏見があるから。

そう改めて感じる勉強会でした。

水野さんは、地域や教育の現場の意識改革のために日々活動をしておられ、特性への対応・支援の仕方についての研修や勉強会など、県内・外でも活躍されています。

そんな水野さんからの対応や支援についての講和はとても分かりやすく、講和を聞きながら子どもへの対応を振り返ってみても、特性をもっともっと知っていけば、これまで悩んできた子どもの癇癪や不安定さに戸惑わず、お互いの生活がもっと楽に生きやすくなれるのではと、とても勉強になりました。

特性や症状・状態はその子によってさまざまで、こう対応すればみんな同じように上手くいく…とかはありません。

ライフステージによっても保護者が抱える悩みや不安は様々です。

今回の講演のスケジュールは短いもので、アンケートでももっといろいろ聞いてみたい!という意見が多く書かれてありました。

なので、専門的な話を聞くことで抱えている悩みや不安が少しでも解消する機会が作れるよう、今後も勉強会を計画していきたいと思います。

その時はまた是非参加してみてくださいね。

こういう事を聞いてみたい!などありましたら、問い合わせにてご意見お待ちしています。

 

令和6年度 第2回リエゾン川南勉強会イベント開催!

『発達特性について学んでみませんか?』と題して、勉強会イベントを開催予定。

専門科から発達障がいについての基礎知識や対応・支援についてご講和頂きます。

日 時: 令和6年8月17日(土)10:00~11:30

場 所:川南町総合福祉センターにぎわいホール

対象者:川南町・高鍋町・都農町にお住いの子育て中の方や支援をされている方

定 員:30名ほど

参加料:無料

申し込みはこちらのフォームから

是非、この機会にご参加ください!

お待ちしています。

第1回 リエゾン川南勉強会イベントが開催されました!

昨日は第1回目のリエゾン川南勉強会イベントがありました。

『発達が気になる時の相談窓口ってご存知ですか?』と題して、窓口となる基幹相談支援センターや町の福祉課の方々に説明をして頂き、各種あるサービス事業の中でも、放課後等デイサービスの事業者に来てもらって、放課後等デイサービスの利用の流れや対象となるお子さん等についての説明などをしてもらいました。

リエゾン川南も地域団体として、発達特性を持つ親御さんの心の拠り所となれるよう活動をしていることや、そういう窓口へ繋げられるような架け橋となるべく情報共有の場を設けていることを伝えさせて頂きました。

内容はリエゾン川南の立ち上げのきっかけについて。
それはやはり特性を持つ子どもを育てる私自身がどうしたらいいのかと悩んでいて、一人抱え込むしかなく、孤独に感じていたから。
その気持ちは、これまでのリエゾン川南の活動の中で出会う親御さんたちとの話の中でも多く聞かれた不安な気持ちでした。

同じように悩んで一人苦しんでいる方々がいる、そう知るだけで、一人ではないんだという事が救いになり、自分が悪いんではないという気づきに繋がると、子育てが少しでも楽になります。

そんな親御さんを増やしたくて、活動を続けています。

是非、勇気を出して参加してみてください。

来月も第2回勉強会イベントを開催予定です!
発達障害者支援センターのセンター長をお呼びして、発達特性について講和を頂きます。
是非ご参加くださいね。

申し込みはこちらのフォームから⇓

 

令和6年度 第1回リエゾン川南勉強会イベント開催!

発達が気になる子育て中の保護者さん向けに、相談窓口についてご案内。

日 程:令和6年7月27日(土)10時から11時半まで

場 所:川南町総合福祉センターにぎわいホール内にて

内 容:川南町福祉課からの制度の紹介や今年度から設置された基幹相談支援センターの役割や窓口についての案内・川南町内のサービス事業所からのサービスの内容についてなど、相談窓口についてどんな機関があるのかご説明します。

参加料:無料

定 員:20名ほど

申込先:以下の申し込みフォームからお願いします。

 

 

 

気になる子どもの発達

「発達障がい」についての理解が広がりつつありますが、まだまだ一般的には発達障がいとはどのようなものなのか周知されていないことが多く、一般でいう子育てから不安がいっぱいの親御さんにとっては、発達が気になるお子さんの子育てをどうしたらいいのかと更にパニックになる方も多いかと思います。

そこで、2024年3月9日に放送されたNHKの「気になる子どもの発達」についてご紹介。

発達は人それぞれです。

放送の内容の中にこのようなコメントがあります。

『よく「子どもをどう理解して、どう変えようか」が話題になりますが、親自身にもさまざまな特性があります。そして、親子の組み合わせや、友だちや先生などとの関係があり、いろいろなところでぶつかり合ったり共感したりします。特性が違う人たちが、理解という形でつながるのがいちばんですが、自分の特性を理解することで人生が豊かになるかもしれません。 特性同士の相性もあります。何が悪いというわけではありませんが、理解がしやすくなると思います。』

そう。私たち親にも特性があるのです。自分たち親以外の大人も、それぞれ特性があります。そう考え、お互いを知ることで楽になることも増えてくるかもしれませんよね。

自分が年齢を重ねるにつれて成長してきた段階と、自分の子どもが成長する段階を重ねがちですが、自分の子どもであっても、脳の機能は一人一人違い発達状況も変化します。

どのように声掛けや対応をすればいいのかは、その子一人一人の特性に気づくことで、見えてくることがあるかもしれません。そうすると心の余裕も出てきて、パニックになる回数も減ってくるかもしれませんよね。

世の中にはいろんな特性や価値観・性格の人がいます。どの場面で、どのような関係性で自分以外の人と出会うか、交流があるのかは人それぞれですので、お互いの特性を理解したからと言って楽になれるとは一概に言えません。

ただ、親がその子どもや子どもの身の回りの人たちの特性を知っておくだけでも、子どもは生きやすくなるでしょうし、安心することも増えてくると思います。

脳の機能の違い(特性)を理解すると、子どものよいところが見えてくる。

どうすればいいのかわからないことで不安になったりイライラしたり、時には子どもに辛い言葉を放ってしまったりすることもあるかもしれませんが、子どものよいところを注意して見てみることが、もしかすると自分が楽になることへの近道になるかもしれません。

それでも不安で誰かに相談したい時には、私たちの定例会にぜひご参加ください。お待ちしています。

新たな年度に期待しよう

 

年度変わりの忙しい日々をお過ごしでしょうが、
皆さん体調は大丈夫ですか?

子どもたちは春休みも終わって、1学期がスタートしたり、
卒業している子どもたちは入学前の準備などで
バタバタしていることと思います。

私事ですが…
うちの子もこの春高校進学します。

先月あった入学説明会で、これから新しく始まる学校生活について、
学科の先生たちに相談をしてきました。

①学習障がいがあるので配慮を貰いたい
②高校でも保育所等訪問を受けたい

高校では特別支援学級という体制が整っていないところも多い中、
先生方の反応がどうなのかとても不安でした。

ところが、
びっくりするほど発達特性について理解があり、
相談したかったこともスムーズに受け入れてくれました。

「発達特性は誰もが持つもの」

「事前にこうやって相談してくれる方が
アプローチの仕方を最初から考えやすいのでありがたい」

「授業がわからないのは、その子の勉強不足ではなく、
わかりにくい授業をする先生が悪い」

何とも心強い言葉を言ってくれたのです。

うちの子は、小・中学校で特別支援学級に在籍しました。

ASDのほかにも、ペルテス病も患っていたので、
身体的にもサポートが必要でした。

小学校の支援学級の先生から
中学校の支援学級の先生へ申し送りをしてもらい、
中学校の特別支援コーディネーターが、
入学式の事やこれからの学校生活のことを話し合うための
面談の機会を入学前に作ってくれたのを思い出しました。

中学校では、
教科担の先生と支援クラスの先生との連携が上手くいかなかったり、
意識が違ったりすることで対応に違いがでたり、
合理的配慮もハード面やソフト面で難しい状況に直面し、
小学校ではあまり感じられなかったいろんな困難にぶつかりました。

そんな状況から、学習についていく事が出来なかったり、
学校自体も通う事が難しくなったりすることが増えてきました。

でも、中1の夏休みから放課後等デイサービスを利用するようになって、
療育を受けたり相談支援専門員にいろんな相談をしたりして、
合理的配慮がなかなか難しい中学校とのやり取りを
「保育所等訪問」という支援でサポートしてくれてたおかげで、
行きたくないと言い続けた学校も
何とか最後まで続けて行くことができたのかな…
と振り返ると思います。

※これはうちの子の場合で、
全ての特性ある子がそういう風になれると
言っている訳ではありません。

子どもに放課後等デイサービスを利用してほしいと思っていても、
利用させるのもそれに繋げるまでも難しいことも多いです。

自分以外の家族でさえも子どもの特性を受け入れられなかったり、
子育てを責められたり、辛い思いをすることばかりだから、
社会福祉を受けるなんて、
ハードルが高すぎてなかなかだったりする。

本人自身も特性を受け入れられなかったりするし。
難しいですよね…。

世間一般と気軽に繋がれるよう
発達特性という枠のハードルを下げたいという思いがあって、
このリエゾン川南の活動を前年度もやってきました。

前年度は、解散していた川南町の自立支援協議会がやっと復活して、
今年度は川南町社会福祉協議会に
障がい者基幹相談支援センターが設置されることになりました。

先月は、2回目の自立支援協議会の会議があり、
今年度からの障がい者・児福祉計画についての素案が
話し合われました。
(リエゾン川南は、町の自発的活動支援事業の補助も受けて
活動しています。)

今回の素案の中のこれまでの実績やデータの中では、
制度のはざまで手帳を受けられない
発達グレーゾーンの子ども達が拾い上げられていないことに
気づきました。

そういう制度の間で困っている子ども達や親に対しても
分かりやすい制度や支援になるといいですよね。

リエゾン川南で出来ることも小さく、
皆さんの心の拠り所となるには程遠い存在かもしれませんが、
次年度も何かしらお役に立てることがあるといいな
と思いながら活動を続けたいと思います。

気楽に
気軽に
無理なく

のスタンスで。

参加できる時に
相談してみたい時に

参加してみようかな
相談してみようかな

のスタンスで。

今年度もよろしくお願いします。

https://www.liaisonkawaminami.com/?p=102

第3回交流会バレンタインイベント開催しました!

2月10日(土)、第3回リエゾン川南交流会バレンタインイベントを開催しました。

今回はサンドアートのワークショップをしている方に協力を頂き、サンドアートの指導をしてもらいながら子どもたちに作成してもらい、別グループではゲームをして活動しました。

サンドアート作品作りは、自分の好きな5色の砂を選んでガラス瓶に入れていく作業だったのですが、ここで子どもたちの個性が光ります。

砂を細かく分けて入れる子や一気に流し込む子、カラフルにしたりまとまった色にしたりする子、いろんなやり方で真剣に取り組む姿が見られました。

集中して作業をすること、椅子に座って作業を続けることも、発達に特性がある子どもたちにとっては大変な場合があります。

繊細な作業でしたが、とても丁寧にやり遂げていました。

ゲームは、「オセロゲーム」と「風船バレー」を行いました。

オセロゲームは、バレンタインにちなんで「ピンク」と「白」の駒を用意しました。

スタートの位置からダッシュして、自分のチームのカラーに変える競争です。

30秒の間でどのくらい自分のチームのカラーにひっくり返せるかが勝負です。

駒に注意を向け、ひっくり返す作業も身体を屈め、目や手・全身を使って行うのでみんな汗だくです(笑)

風船バレーもフワフワしてどこに飛ぶかわからないから目で追っかけるのも必至。

当日の夜は疲れて眠れたことでしょう…。

参加した子どもたちからのアンケートでは、「とても楽しかった」との評価をもらいました。

保護者の方からも、「満足した」「子どもの視野が広がるイベントをまた開催してほしい」など、貴重なご意見ももらいました。

今年度最後のイベントでしたが、おかげさまで大盛況に終わりました。

次年度もまた、子どもたちの興味・関心を擽るイベントの企画に励みたいと思います。

是非、その際はご案内しますので参加してくださいね。

また、イベント以外でも毎月定例会を開催しています。

お子さんの発達が気になる方やそうでない方も、子育てが大変・難しい・不安なのは皆さん一緒です。

何かしら同じようなことで悩んでいたり、困っているかもしれません。

同じような気持ちを抱えている人にちょっと話をするだけで、気が楽になるかもしれません。

お気軽にお問合せ下さいね。

 

第3回 リエゾン川南交流会(バレンタインイベント) を開催します!

開催日時:2024年(令和6年)02月10日(土曜日)午前10時〜12時まで

イベント内容:サンドアートの作品を作ろう!(チョコがもらえるよ♪)

開催場所:川南町総合福祉センター にぎわいホール

定員:25名

対象年齢:年長さんから中学生まで

費用:無料(赤い羽根共同募金補助金事業)

参加申込方法:

こちらのURLから

⇓ 

https://forms.gle/qTg3Mz8aMCgcqpo6A

発達障がいについて

発達障がいは、ICD11(国際疾病分類)では「発達神経症群」に分類されます。

「自閉スペクトラム症(ASD)」

【主な特性】

  • 相手の表情や態度に関心がなく、興味があるものに注意が向きやすい。
  • 見通しの立たない状況に不安が強いが、見通しが立つときはきっちりする。
  • 大勢の人がいる所や光や場所の変化などの感覚刺激への敏感さで苦労しているが、芸術的な才能につながることもある。

「注意欠如・多動症(ADHD)」

【主な特性】

  • 次々と周囲の者に関心を持ち、周囲のペースよりもエネルギッシュに様々なことに取り組むことが多い。

「限局性学習症(LD)」

【主な特性】

  • 「話す」「理解」は出来るのに、「読む」「書く」「計算する」ことが、努力しているのに極端に苦手である。

「その他の発達障がい」

【主な特性】

  • 身体の動かし方の不器用さ、我慢していても声が出たり体が動いてしまったりするチック、一般的に吃音と言われるような話し方など。

厚生労働省~発達障がいの特性(代表例)

人は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、個性や特性に違いが出てきます。

幼児のうちから行動面や情緒面に強く特徴がみられたり、日常の生活の中で長けた部分や苦手な部分が大きな凸凹の状態となって現れ、それによって生きづらさや生活のしにくさ、育てづらさを子どもや保護者が感じたりすることがあります。

発達障がいは目に見えません。

つらい思いや悩み・困難さを抱えていても、周囲には理解されにくく、「協調性がない」「何でみんなと同じように出来ないの?」などと注意を受け続けることで自分に自信が持てなくなり、『ありのままの自分でいい』『自分には価値がある』と思えなくなります。

「多様性」「インクルージョン」「ユニバーサルデザイン」

最近よく耳にする言葉ですが、用語だけが独り歩きし、実際には多様性を認めてもらえず苦しんでいたり、差別や偏見の社会の中で生きづらく閉じこもっていたりする人がまだまだたくさんいます。

発達に特性があっても、特性に応じた過ごし方を日常的に工夫することで、持っている力を生かしやすくなったり、日常生活の困難を軽減させたりすることが出来ます。

目に見えない障がいがあることを知って、見方を変えて下さるだけで、当事者の子どもたち・人たちは救われます。

是非、発達障がいについて知ってください。