今回は、『目を見てあいさつしない』という記事をご紹介します。
みなさんは、「なぜ挨拶をしなければいけないのか」考えたことがありますか?
親から「挨拶しろ」と言われて育ってきたから、学校では挨拶をしなければ先生から怒られたから、みんなやってるから挨拶しているけれど、どうして挨拶をしなければならないのかと聞かれて答えられる人はそう多くないと思います。
この”普通”の人たちが”何となく”やっている挨拶。
発達にでこぼこのある子は、このハッキリとした理由もなく”何となく”やさられるコトが嫌いでやりたくないという子が結構います。
挨拶が出来ない、というのは若い子たちも良く言われてしまうことですが、なぜ挨拶が出来ないだけでこんなにも印象悪く言われてしまうのか。
それは、人間が挨拶の有無で自分に好意的かそうでないかを判断しているからだと言われています。
挨拶されたくらいで好意的なんて思うわけないじゃん、と思いますよね。
では、こちらから挨拶した相手が挨拶を返さないどころか会釈などのリアクションすら返さなかった時、あなたはその相手に対してどう感じるでしょう。
色々と思うところはあると思いますが、とりあえず、”相手はこちらに対して好意的ではない”という判断をするのではないでしょうか。それどころか、感じ悪い人だなという悪印象まで抱くかもしれません。
相手がこちらに対して好意的ではないならば、こちらも相手に対して好意的な態度を取る必要も義務も責任もありません。余程のお人好しでなければ、好意的ではない態度を取る相手に好意的な態度を取り続ける人はそういないでしょう。
挨拶しなかっただけなのにデメリットが大きいと思いませんか。そんなつもりは全くないのに、いつの間にかうっすらと敵が出来上がっています。
このように、”普通”の人が“何となく”やっている挨拶はコミュニケーションの基本中の基本であり、出来ないとデメリットが大き過ぎるのです。
では、挨拶が出来るようになるためにはどうすれば良いのでしょう。
挨拶は、必ず相手の目を見て「おはようございます」と言わなければならないものではありません。会釈だけでも全然良いのです。
相手の挨拶に対して丁寧に会釈するだけでも印象は全然違います。
相手の人や場所に慣れておらず、声を出すのは抵抗があるというのであれば、最初は会釈から始めれば良いのではないでしょうか。
丁寧な会釈で返していれば、声に出して挨拶を返していなくても、とりあえず相手は敵にはならないでしょう。感じ悪いとは思われないはず。
相手の人や場所に慣れていけば、そのうち声も出せるようになるかもしれません。いつもは会釈だけだった子が、小さいけれど挨拶を返してくれたとなれば、相手の印象は爆上がりです。笑顔であればさらに爆上がりするでしょう。
そうなるために保護者が出来ることは、初めましての人に会った時や初めましての場所に行った時は、最初は会釈でも良いからしっかりと挨拶することを本人に教え込ませることと、本人が人見知りすること、慣れるまでは声が出せないかもしれないことを周囲に伝えておくことです。
最も避けたいのは、無理矢理挨拶させたり声に出して挨拶しないことを叱ることで、本人が挨拶に対して萎縮したり負担だと思ってしまうこと。
無理矢理挨拶させるのは本人にとっても宜しくありませんし、無理矢理挨拶された側もあまり良い気分ではありませんからね。
本人が自分の意思で挨拶した方が良いなと思えるよう、挨拶をしなかった場合のデメリットと挨拶をした場合のメリットをしっかりと伝えてください。
そして、会釈だけでも挨拶が出来た時は、出来るだけその場でコソッと「挨拶出来たね」と褒めてあげてくださいね。
挨拶の練習がしたい時は私たちにご相談ください。挨拶出来なくても大丈夫だよーな私たちが練習台としてお待ちしております。