みんなおいでよ♬
\ 音で育む心とからだ / リトミック
いろんな楽器を使ってみんなで楽しく歌ったり♪ 踊ったり♪
親子で楽しい時間をすごしませんか?
来場してくれたお子さまにはちょっとしたお土産(お菓子)をプレゼント☆
開催日時:2023年(令和5年)6月24日(土曜日)
午前9時30分〜開場 (10時開始)
開催場所:川南町総合福祉センター にぎわいホール(こどみんの横)
対象年齢:小学生低学年までのお子さま
費用:無料(赤い羽根共同募金補助金事業)
今回は、『毒親にならないために』という記事をご紹介します。
“毒親”という言葉が生まれたのは1989年だそうですが、よく目にするようになったのはここ数年。
“親ガチャ”という言葉もあるように、親に不満を持っている子どもが多いことが窺えます。
親に不満があるのなら、それを直接親に伝えたら良いのでは? と思われるかもしれませんが、親の立場だからそう思えるのだという自覚を親自身が持つべきではないでしょうか。
自分が子どもだった頃のことを思い出してみてください。
上司と部下、先生と生徒、先輩と後輩、年上と年下、男性と女性、姑と嫁のようなうっすらとした力の上下関係が、親子の間にもあったのではないでしょうか。
信頼関係が築かれている間柄なら力の上下関係は薄れていきますが、信頼関係が築かれていない、もしくは崩れたままでは、指導も指示もスムーズには通らなくなります。
こちらが”指導や指示”だと思っていても、相手は”命令や強制”だと感じてしまうからです。
うっすらとした上下関係があることを上の立場の者が認識しなければ、こちらが普通に接しているつもりでも、下の立場にいる人間もそう思ってくれているとは限りません。
親子の場合、子どもが反発してくることが多いので、うちはそんな上下関係はないはずと思ってしまいがちですが、どんなご家庭でも、どれだけ仲の良い親子であっても、子どもは親に対して逆らえない、逆らってはいけないという圧力をうっすらと感じています。
これは日本という国全体がそういう雰囲気なので変えるのはなかなかに難しい部分だと思いますが、立場が上にある者がそれを自覚し、下の立場にある者をしっかりとフォローすることで良好な関係を保つことは可能です。
親子間であれば、愛情を持って接する他に、子どもを一人の人間として扱うだけでも充分です。
何を当たり前のことを言っているのかと思われたかもしれません。そんなことはもうやっていると思われたかもしれません。
でも、本当に自分の子どもを一人の人間として扱っているでしょうか。
見ず知らずの第三者になら言わないようなこと、しないようなことは絶対にしていないと本人の目の前で堂々と言えるでしょうか。世界中の人間に誓えるでしょうか。
身内なんだから少しくらい適当に扱っても良いのではと思うかもしれませんが、身内だからこそ最も気を使わなければならないのです。
見ず知らずの第三者や知り合い、友だちであれば、連絡手段と住居を変えれば関係を断ち切ることが出来ます。逃げることが出来ます。
でも身内は、血縁というどうやっても断ち切れない強い繋がりがあり、法律的にも戸籍に登録されている家族が最も強い繋がりを持っているのです。そう簡単には逃げられません。
そんな相手に長い時間をかけて酷い扱いをし続ければどうなるか、ニュース等を見ていれば嫌でも分かりますよね。
大袈裟な、と思うのはいじめる側と認識が同じで、いじめられている側の認識はいじめる側が想像している認識の10倍は軽く超えます。
もちろん、親は子どもを指導する立場にもあるので、身に付けておいた方が良い基礎知識や教養を指導しなければなりません。
そう考えると子育てって難しいと思われるかもしれませんが、身に付けておいた方が良い基礎知識や教養を指導しつつ、見ず知らずの第三者になら言わないようなこと、しないようなことをせず、愛情を持って子どもが心身ともに健康でいられるよう心がけるだけで良いのです。
互いを尊重しながら信頼関係を築いて行くだけで充分なのです。
発達にでこぼこのある子は周囲からの理解が得られにくいことから、人間不信に陥り、他者と信頼関係を築くことが難しくなってしまうことがあります。
想像してみてください。
自分が感じている辛い感覚を誰にも信じてもらえず、自分が行動するたびに誰かから叱られ、どうしても出来ないことを何故出来ないのかと責められるのです。想像するだけでもしんどいですよね。
ですので、保護者はそんな世界にいる本人の一番の味方でいてあげてください。
基礎知識や教養を身に付けさせる過程で焦る気持ちは痛いほどに分かりますが、”成人するまでに身に付けさせなければならない”などという決まりは無いのです。”普通”と同じレベルじゃないといけない決まりもありません。
最低限で充分なのです。ツールを積極的に使って良いのです。誰かに頼って良いのです。
本人が心身ともに健康でいられれば充分だと、そう思える親であれば、子どもに”毒親”だとは思われないのではないかなと思います。
信頼関係を築くにはまずは会話から。何を話せば良いのか分からない時は私たちにご相談ください。一緒に考えましょうね。
今回は、『発達障害の子の「能力を伸ばす親」が知っている「問題行動」の解決法』という記事をご紹介します。
発達にでこぼこがある・ないに関わらず、何かがキッカケとなり子どもが癇癪(かんしゃく)を起こしてしまうことがあります。
自分の思い通りにならなかった、誰かに叱られたなどなど、癇癪を起こしてしまうキッカケは様々ですが、一度癇癪を起こすとなかなか収まらず大変な思いをしているという保護者も多いのではないでしょうか。
例えば、本人がずっと楽しみにしていたお出かけが、前日などに突然、親の都合で別の日に変更になってしまった時。
行けなくなったわけではないので、“普通”の子や大きい子であれば不機嫌になりつつも何とか我慢して受け入れてくれるかもしれませんが、発達にでこぼこのある子や小さい子は急な変更をなかなか受け入れられません。
お出かけをずっと楽しみにしていたのなら尚更です。
別の日に変更になってしまった理由を説明しても分かってもらえず、ギャン泣きに次ぐギャン泣きで盛大に癇癪を起こし続ける本人を見ながら、何で我慢してくれないんだとため息をつく保護者は多いのではないでしょうか。
でも、少し考えてみてください。
私たち大人は我慢するのが当たり前のように思ってしまいがちですが、大人の都合をまだ年若い子どもに押し付けて我慢させようとしているのだという事を、もっとしっかり受け止めなければならないのではないでしょうか。
となれば、子どもが癇癪を起こしているのはごくごく当たり前の行動であり、約束を一方的に破ってしまった側の人間が出来ることは、本人に対して「ワガママ言わないの!」と叱りつけることなどではなく、誠心誠意謝り続けることしか無いのです。
約束を破ってしまったお詫びを用意し、約束を破られた本人の気持ちに寄り添い、「ごめんね」と謝罪して、出来ればもう二度としないよう心に誓ってください。
もちろん、突然の出来事で約束を守れなくなることもあると思います。
“もう二度としない”のは、約束を一方的に破ることであり、もしかしたら行けなくなることがあるかもしれないと事前に本人に伝えていたなら、”約束を一方的に破った”ことにはなりません。
本人も行けなくなることがあるかもしれないと事前に分かっていれば、行けなくなったとしても我慢して受け入れてくれる可能性だってあります。
我慢してくれなかったとしても、それは子どもにとって当たり前に抱く感情です。
その時は、本人の気持ちに寄り添って誠心誠意謝ってください。ご機嫌を取ってください。
ただ、謝って機嫌を取ればそれで解決というわけでもありません。
何度も繰り返し約束を破るようだと本人からの信用を失くしますし、癇癪を起こせば保護者が謝ってくれる、機嫌を取ってくれると誤った学習をしてしまう可能性だってあります。
ですので、どんなに小さな約束でも約束したことは必ず守るようにしてください。守れないような約束はしないでください。
“もう二度としない”と心に誓うのは、本人のためというより保護者のためなのです。
事前に考えられる不測の事態は全て本人に伝えておき、出来れば紙に書いて残しておいてください。
実際に不測の事態が起こって予定が変更になった時は、その紙を見せながら説明をすると割とすんなり納得してくれたりします。
納得してくれた時は「ありがとう」と感謝の言葉も必ず伝えてくださいね。大事なとこです。
約束を守ると口で言うのは簡単ですが、実際に約束を守るのは大人でも難しいことです。
その難しいことをしっかりと行動で示すことで子どもは大人を信用しますし、約束は守らなければならないものだということが本人の中で当たり前になったりもします。
それに、急な予定変更があっても普段から誠実な対応をしていれば、そう大変なことにはならないのではないでしょうか。
もちろん、年齢が上がるにつれて”不測の事態は仕方がない”と大人並みの対応をしてくれるようになったりもするでしょう。
そうなった時は是非とも、大人並みの対応をしてくれたことを大袈裟なほどに喜んで、でももう少しだけ子どものままでいて欲しいとも言ってあげてください。
自立心が芽生え始めているのは喜ばしいことですが、無理して我慢させたいわけではありませんよね。
子どもに甘えてもらえる大人の特権を手放すのは、もう少しだけ先延ばしにさせてもらいましょう。
ありとあらゆる不測の事態を想定していても、ちょっとしたことで癇癪に繋がってしまい疲れてしまうこともあると思います。
そんな時は私たちにご連絡ください。一緒におしゃべりしてストレス発散しましょうね。
今回は、『「ほめられないとやる気が出ない」という時代の空気…中間管理職が知っておきたい部下のモチベーションを高める“言葉遣いのテクニック”』という記事をご紹介します。
大人向けの記事ですが、やる気に繋がる褒め方についての記事なので、発達にでこぼこのある子を持つ親にとっても参考になるのではないでしょうか。
最近、育児書などでも子どもは褒めて育ててくださいと書かれていたりしますが、育児においてはただただ褒めれば良いというものでもありません。
「すごいね」とか「えらいね」という褒め言葉は、単体で使われた場合、子どもの心にあまり響かないからです。
誰でも簡単に口に出来るありきたりな褒め言葉なので、そのことに気付き始める小学校中学年くらいからはあまり通用しなくなります。
褒めるのであれば、ありきたりな言葉では無く、出来るだけピンポイントで具体的に褒めると良いです。
例えば、洗濯物を畳むお手伝いをしてくれている時。
「タオルの畳み方が前よりも丁寧になってる」と事実を口にした上で、「すごいね」と褒め言葉を加えると子どもの心に響きやすくなります。
子どもは大人に自分を見ていて欲しいのです。気にかけていて欲しいのです。
以前の自分よりも今の自分の方がすごいのだと、成長しているのだと大人が気付いてくれることが何より嬉しいのです。
ですから、「すごいね」とか「えらいね」という褒め言葉は無くても、以前よりも出来るようになっていることを口にするだけでも本人のやる気に繋がったりします。
もちろん、褒め言葉があった方がよりモチベーションが上がりますが、あまり口にし過ぎると子どもが褒め言葉に慣れてしまうので、ここぞという時に限定した方が効果的かもしれません。
発達にでこぼこのある子は褒められることよりも叱られることの方が多いです。お外の世界では、自分でもどうしようもないことで叱られることだってあると思います。
ですから、おうちでは目一杯褒めてあげてください。
本人と一緒に生活している中で、本人が出来るようになって来たことなんて山のようにあるはずです。
それを口にするだけで良いのです。簡単です。
ちょっと前まで忘れ物いっぱいだったのが、最近は少なくなってきたね。
玄関にランドセル放置してたのがお部屋まで連れて行けるようになってきてるじゃん。
お皿の片付け、言われなくても出来るようになったね。
数年前の本人と今の本人とを比べて、前回の本人と今回の本人を比べて、出来るようになっているところを余す事なく伝えてあげてください。褒めてあげてください。
生まれた時はあんなに小さかった子が、ちょっと前までよちよち歩きだった子が、あれこれと出来るようになっているのに気付いてちょっと感動したりもすると思います。
その気持ちも是非とも本人に伝えてあげてください。
保護者が自分の成長を喜んでくれている、関心を持って見てくれている、成長に気付いてくれる。
たったそれだけのことでも本人にとっては嬉しいことだったりするのです。
それに、そうやって出来るようになってきたことを褒めていると、本人が自分から出来るようになってきたことを報告してくれるようにもなります。
前よりも出来るようになったんだよと嬉しそうに報告してくれる本人と一緒に喜べることは、何よりも幸せなのではないでしょうか。
発達にでこぼこのある子は出来ないところばかりが注目されがちですが、出来るようになっている部分もたくさんあります。
子どもを褒めるのに技術なんて必要ありません。子どもをよく見ているだけで良いのです。
数年前との差を、前回との違いを、目の前に広がっている事実を口にするだけで良いのです。
たったそれだけでも子どもの自己肯定感は育っていきます。
一番身近にいる保護者だからこそ気付ける出来るようになっているところを、いっぱい本人に伝えてあげてくださいね。
子どもを褒めたいけど叱ってばかりいるという場合は私たちにご相談ください。追い詰められていると目の前のことすら見えなくなってしまうものです。まずは吐き出して、大きく深呼吸して、ゆっくり息が出来るようにしましょうね。
今回は、『子どもの発達障害で多い“五感の感覚過敏”、理解したい「世界の感じ方の違い」』という記事をご紹介します。
学校の黒板にチョークで文字を書こうとして”イヤな音”が鳴ってしまったという経験をした方は多いのではないかと思います。
あの「キーッ」という音を思い出すだけで背筋がゾワゾワしてきますが、あの音を”イヤな音”だと思わない人がいるとします。
あの音をイヤだと思わないわけですから、キーキー鳴っていようがお構いなしに黒板に文字を書き続けますよね。
聞かされる方はどうでしょう。耐えられないと思いませんか?
やめて欲しいと言ってやめてくれるのなら良いですが、その人は”イヤな音”だとは少しも思っていないのです。やめてくれない可能性もありますし、この世の中にキーキー鳴るチョークしかないという場合は、耳をふさいでしまうか、その場から逃げ出すか、他の音でかき消すしか方法はありません。
この”イヤな音”。
“普通”の人にとっては何でもない音であっても、発達にでこぼこのある子にとっては”イヤな音”だったりすることがあります。
何が”イヤな音”なのかは本人にしか分かりませんし、本人が感じている辛さも本人以外誰にも分かりません。
でも、黒板のあの”イヤな音”がずっと鳴っているようなものと言われたら、本人の辛さが少しは分かるのではないでしょうか。想像するだけでしんどい。
耳をふさいだり逃げ出したり大声で叫ぶのは、本人にとって”イヤな音”が聞こえているからなのかもしれません。
どういう場面で耳をふさぐのか、逃げ出すのか、大声で叫ぶのか、しっかりと本人を観察してみてください。
そして、本人が毎回必ず耳をふさいだり逃げ出したり大声で叫ぶ場面が見つかったら、その場面でノイズキャンセル機能付きのイヤホンやイヤーマフなど、”イヤな音”を聞こえにくくするアイテムを試してみてください。
本人が落ち着くようなら”大当たり”です。
“イヤな音”が聞こえていたから耳をふさいでいたのです。逃げ出していたのです。大声で叫んでいたのです。
逃げ出したり大声で叫ぶなどは問題行動とみなされがちですが、本人の立場になって考えると逃げ出す気持ちも大声を出す気持ちも分かりますよね。
このように、発達にでこぼこのある子が抱えている”困りごと”が分かると、対処方法さえ見つかれば本人も周囲も一気に楽になります。
発達にでこぼこのある子は感覚過敏な場合が多いです。
手を繋いでいられない、抱っこを嫌がる、晴れた日にはお外に出たがらない、雨の日は不安定になる、お風呂を嫌がるなどなど、感覚過敏だからこその”困りごと”がたくさんあります。
逆に、喉の渇きが分からず熱中症になりやすい、ケガをしていても気付かない、テレビの音を大きくしがち、疲れているはずなのに寝ようとしないなど、感覚が鈍いことによる”困りごと”もあります。
“困りごと”の原因が何なのか分かれば良いですが、分からない場合も多いです。
原因が分からなければ対処方法も分からず、分からないことだらけで挫けそうになってしまうかもしれませんが、試行錯誤の日々を積み重ねているうちに、ある日突然突破口が見つかることもあります。
ですので、諦めずに試行錯誤を続けてくださいね。細々と続けるのでも全然良いのです。
疲れた時はゆっくり休んでください。無理はしないでください。
継続は力なりという言葉がある通り、継続してさえいれば何かしらの道がきっと見えて来ます。
どの方向に行けば良いのか分からなくなったり、進むべき道が全く見えない時は私たちにご相談ください。私たちも試行錯誤し続けている仲間です。一緒に歩いて行きましょうね。
今回は、『大人の発達障害「単純ミス連発」「マルチタスク無理」のサポート法』という記事をご紹介します。
上記記事は”大人の”とありますが、ミスし辛い環境にするという方法は発達にでこぼこのある子にも効果があるのでオススメです。
子どもがやりがちなミスとして、「ポットのお茶をコップに注ごうとして盛大にこぼす」を例として挙げてみますね。
そもそも、「ポットのお茶をコップに注ぐ」が”出来る”ようになるまでにはいくつかの段階があります。
1.お茶が入ったポットを持てる(持っても重さで腕がプルプルしたりしない)
2.ポットの注ぎ口をコップに近付けられる(コップを倒さないようそっと近付けられる)
3.ポットを傾けられる(持ったまま腕を上げていられる、重さで腕がプルプルしたりしない)
4.ゆっくりお茶を注げる(少しづつ出るようポットの傾き調整が出来る)
5.ポットを傾けたままコップに注がれていくお茶の量を確認出来る(ポットから目を離しても傾きの角度を変えずにいられる・傾きの角度を調整出来る)
6.コップがいっぱいになる前にお茶を注ぐのをやめられる
出来る人は無意識にやっていると思いますが、「ポットのお茶をコップに注ぐ」という動作一つだけでも、こんなにも段階があるのです。
そして、この中の一つでも”出来ない”ことがあると、「ポットのお茶をコップに注ごうとして盛大にこぼす」ことになります。
では、どうすれば”出来る”ようになるのでしょう。
まずは、「ポットのお茶をコップに注ごうとして盛大にこぼす」子がどこでミスしているのか、本人を良く観察してみてください。
まだ小さい子であれば、ポットの重さがミスの原因になっていることが多いです。
大人なら簡単に持ててしまう重さでも、小さい子にとっては重過ぎるのかもしれません。本人が持った時や傾けている時にプルプルしているようなら、重さを減らしてあげてください。
ポットの重さは問題なさそうという場合は、他に何か気にかかる事があったり考え事をしていて目標を見誤ることが多いです。
テレビを見ながら注いでいたとか、注ごうとしている時に誰かから話しかけられたとか、意識や注意がポットやコップから外れた時にミスをしやすくなります。
他にも、ポットの注ぎ口とコップまでの距離感が測れていない、コップがポットや自分の腕で見えていない状態で注ごうとしているなど、考えられるミスの原因はいくつかあります。
本人を良く観察して、どういう理由でミスをしがちなのか原因が分かったら、それを本人にも伝えてください。
ミスの原因が分かっていれば本人も気を付けようとしますし、距離感が分からないなど本人がまだ上手く出来ないことであれば、上手に出来るようになるまでこぼしても良い環境で練習するなど対処方法もいくつか生まれて来ます。
テレビを見ながらポットのお茶をコップに注ごうとしているなら、「コップを見ようね」と声掛けをするなど、周囲がサポートすることで避けられるミスもあります。
もちろん、ずっとサポートしなければならないわけではなく、年齢が上がるにつれて声掛けしなくても良くなったりしますので、本人の成長に合わせて”出来る”に繋がるサポートを臨機応変にしてあげてくださいね。
そして、「ポットのお茶をコップに注ぐ」が出来るようになってきたら、出来るようになってきたねと褒めてあげてください。
褒められることで”出来る”確率が上がりますし、他の事も出来るようになりたいというモチベーションにも繋がります。
それから、最も重要な事が一つ。
本人がミスした時は出来るだけ怒らないでください。
何度もこぼす本人に苛立つ気持ちは分かりますが、ミスして一番落ち込んでいるのは本人です。
それに、ミスしたら怒られるという状況では、緊張や不安感から次のミスに繋がりやすくなってしまいますし、また出来なかったと自己肯定感を下げることにもなりかねません。
なので、出来るだけ怒らず冷静に、「大丈夫」と言ってあげてください。そして、こぼしたお茶は自分で拭くよう指示してください。
カーペットにまでこぼれてしまっていても、カーペットを掃除する良い機会だと言ってあげてください。思ってあげてください。
そうやって自分にも言い聞かせることで、苛立ちも少しは和らぐのではないかなと思います。
どうしてもイラついてしまうという場合は、掃除や後片付けが楽になるよう環境を整えると良いのではないでしょうか。
本人がお茶をこぼした時に苛立つのは、”出来ない”からではなく、掃除や後片付けが大変だからではありませんか?
カーペットなどお茶をこぼされたら困るモノは取っ払ってしまいましょう。掃除や後片付けしやすい素材に変えましょう。
本人でも掃除や後片付けが出来る環境なら、お茶をこぼしても掃除や後片付けをするのは本人ですし、周囲がそんなに苛立つことも無いですよね。
このように、ミスし辛い環境に整えるのと合わせて、ミスをカバーしやすい環境も整えておくと、本人も周囲も楽になれるのではないかなと思います。
ミスの原因や環境の整え方が分からない時は私たちにご相談ください。似たような事例を一つくらいはご紹介出来るかもしれません。
今回は、『特別支援教育が「どんな子どもの発達にも」効果的な理由』という記事をご紹介します。
発達にでこぼこがある・ないに関わらず、子どもを育てる方法を学校などで学んだという保護者はほとんどいないのではないかと思います。
産まれたばかりの赤ちゃんのお世話の方法なら、出産する病院などで開催されている母親教室・両親教室などで学んだという方も多いと思いますが、ある程度大きくなってからの子育て方法は誰からも教えられていないはず。
では、子育ての方法というモノを学んでいない中で世の中の保護者はどうやって子育てをこなしているのかというと、自分が親からされていたことや育児書、周囲の人の話、ネットの情報などを参考にしているのではないでしょうか。
私たちは幼い頃から色んなことを園や学校で学びますが、子育てだけは赤ちゃんのお世話の方法以外、しっかりと学ぶ場が無いのが現状です。
これでは、個人によって差が大きく出てしまいますよね。
自分がやっていることが子どもにとって良いことなのか悪いことなのかすら判断が出来ず、子どもが問題を起こすようになって初めて、自分の子育ては子どもにとって良くない方法だったのではと思い悩む保護者も多いのです。
そんなことにならないよう、育児書やネットの情報などを読みあさり、ああでもないこうでもないと悩みながら子育てしている保護者は多いと思いますが、そんな悩める保護者にオススメの育児方法があります。
発達にでこぼこのある子を育てている保護者なら一度は聞いたことや見たことがあるのではないかと思いますが、「ペアレント・トレーニング」は発達にでこぼこがある・ないに関わらず、保護者が身につけておくと育児がとても楽になる方法です。
楽をするのは良くないのではと思われるかもしれませんし、周囲からも子育ては大変なモノ、楽をするのは良くないと言われるかもしれません。
でも、保護者に余裕がある状態と無い状態、どちらが子どものためになるでしょうか。
ちょっと考えれば、どちらが良いかなんて分かりきっていますよね。
余裕のある状態で子育てするためにも、子育てが楽になるペアレント・トレーニングを学んでみてください。
しっかりと学びたいというのであれば、数は少ないですが学べる場がいくつかありますし、分かりやすいマンガが多めの本や、もっと詳しく載っている本もあります。
ネット上でもある程度は学べますが、やり方が間違っていたりする場合もあるので少し注意が必要です。
何より大事なのは、ペアレント・トレーニングで学んだことをそのまま機械的に実行するのではなく、その子に合うように微調整すること。
小さい子はスポンジのように色んなことを吸収しますが、いくら良い方法でも合わないモノを押し付けてしまうと歪んでしまう可能性だってあります。
ペアレント・トレーニングはオススメの育児方法ではありますが、これさえやっておけばOKという単純なモノではありません。どんな子でも必ず微調整は必要です。
慣れない育児で大変な思いをしている保護者は多いと思います。
そんな保護者こそ、誰のためでもなく自分のためにペアレント・トレーニングに取り組んでみてください。
暗い中で手探りしつつ正しいかも分からないまま進むしかなかった育児という道が、ペアレント・トレーニングに取り組むことでほんのりと明るく見えてくるのではないかと思います。
ペアレント・トレーニングについて聞きたいことや悩んでいることがある時は、私たちにご相談ください。育児に悩んでいる者同士、悩みごとの参考になるお話の一つくらいは出来るのではないかなと思います。
今回は、『「あと5分だけだよ」発達障害の子が持つ「強いこだわり」…大人が勝手に「終わり」を決めるのが大間違いな理由』という記事をご紹介します。
“魔の2歳児”という言葉があります。
イヤイヤ期とも言われ、何を言っても「イヤ!」としか返さない。自分の思い通りにならないと道路であっても寝転がって動かなくなる。まだ出来ないことでも自分でやりたがり、出来ないと大泣きする。
発達にでこぼこがある・ないに関わらず、我が子がこのような状態になってしまった経験を持つ保護者は多いのではないかと思います。
このイヤイヤ期。
発達にでこぼこのある子は、ある程度大きくなっても出て来てしまうことがあります。
こだわりを邪魔されたことによる癇癪(かんしゃく)だと言われますが、イヤイヤ期に戻ったと言われた方が納得出来る保護者も多いのではないでしょうか。
身体が大きくなっているのだから(もう◯歳なのだから)イヤイヤ期ではないだろうと思われるかもしれません。
でも、発達にでこぼこのある子は、”発達にでこぼこがある”のです。身体の成長と同じように中身も成長しているとは限りません。
では、イヤイヤ期に戻ってしまった子は中身の成長がそこで止まってしまっているのかというと、そうではありません。
そもそもイヤイヤ期は、自我が芽生え始めた2歳頃に起こる成長の証ともいえるモノです。
保護者は大変ですが、色んな主張をし始める時期でもあるので、我が子の成長を実感出来る場面も多かったのではないでしょうか。
発達にでこぼこのある子も同じです。
イヤイヤ期に戻ってしまったのは、本人の中で年相応に成長出来ていなかった部分が今まさに成長しようとしているから。
本人のどの部分が成長しようとしているのかは、周囲も、本人ですら分からないだろうと思いますが、イヤイヤ期が出て来た=本人の中で成長しようとしている部分があるんだなと考えると、本人も周囲も少しは心穏やかでいられるのではないでしょうか。
では、イヤイヤ期が出て来ている本人にどう対処すれば良いのでしょう。
本人が2歳の頃の「本家・イヤイヤ期」にも上手くいった対処方法が恐らく有効だろうと思いますが、どうやっていたか覚えていないだとか、振り回されるばかりで大変だった記憶しかないという場合は、目の前にいる本人が何歳であっても今は2歳児でありイヤイヤ期なのだと考えて対応すると良いのではないかと思います。
もちろん、幼児扱いしろと言っているのではありません。それでは本人の尊厳が傷付けられてしまいます。
本人の中で年相応に成長している部分と、今まさに成長しようとしている2歳児の部分が混在しているのです。本人だって混乱しているはずです。
まずは本人に、本人の中で成長しようとしている部分が出て来ていること、そのせいでイライラするし上手くいかないと感じているのだと教えてあげてください。感情がコントロール出来ず、癇癪(かんしゃく)を起こしてしまうのもそのせいだと。
そして、どうすれば心穏やかでいられるか本人に聞いてください。
スマホで動画を見ている間は落ち着いていられる。本を読んでいる間は落ち着ける。一人になった方が落ち着ける。
落ち着ける方法は人それぞれですが、ずっとそうしていられるわけではありません。やらなくてはいけないことがあることは、本人だって分かっているはずです。
やらなくてはいけないことがあると分かっていると本人にも確認が取れたら、どれくらいの時間があれば落ち着いて切り替えられそうかを本人に聞いて、タイマーもセットします。
そこまでやったら、後は本人に任せてください。
タイマーが鳴って、本人が切り替えられていなくても出来るだけ声は掛けないでください。
切り替えられていないのは、本人の中で2歳児がダダをこねているからだろうと思いますが、年相応に成長している本人が何とかしようとしている時でもあります。周囲が声をかけると邪魔になってしまうかもしれません。
それに、2歳児は手強いことを保護者ならイヤと言うほど知っているはずです。思う通りになるものではないことも知っているはずです。
大人でも対応に苦労する2歳児を、まだ年若い本人がそうそう上手くコントロール出来るはずもありません。
頑張ってみたけれど、切り替えが上手くいかない。
そうなると、切り替えたくない本人の中の2歳児が、切り替えようとしていた年相応の本人を押し退けて表に出て来てしまいます。
結果として、切り替えられなかった年相応の本人と、切り替えたくない本人の中の2歳児が混ざり合って癇癪(かんしゃく)へと繋がってしまいますが、その経緯が分かっていると本人を責められるはずがありませんよね。
切り替えようって頑張ったんだよね。大丈夫。最初のうちは出来なくて当たり前なんだよ。少しずつ出来るようになれば良いからね。
そんな励ましの言葉をかけてあげると、年相応の本人も自分の中の2歳児のコントロールに前向きになれるのではないかと思います。
イヤイヤ期の子どもは大人でも対応に苦労しますが、イヤイヤ期だと分かっていれば対処方法も探せます。2度目ともなればなおさらです。
“もう◯歳なのだから”と周囲も本人も思い込んでいると、本人の中で成長しようともがいているイヤイヤ期の2歳児を見逃してしまうかもしれませんし、対処方法を誤ってしまうかもしれません。
1度目のイヤイヤ期は大変だった記憶しかないという保護者は、2度目や3度目のイヤイヤ期は、1度目のイヤイヤ期を懐かしく思い出しながら、成長を感じさせる本人と一緒に乗り越えていってくださいね。
そうは言ってもイヤイヤ期は大変です。
本人にも休息が必要でしょうが、サポートする側も息抜きは必要です。息抜きしたい時は私たちの定例会にご参加ください。お待ちしております。
今回は、『「友達いない自分認め救われた」発達障害、学校生活振り返り語る 岐阜・大垣で西川さん』という記事をご紹介します。
友だち100人出来るかなという童謡がありますが、子どもが園や学校へ行くようになると、お友だちが出来るか、みんなと仲良く遊べるか心配する保護者は多いと思います。
入園や入学してしばらく経っても本人の口からお友だちの話はあまり出てこないけれど、それなりに楽しく通えているようで安心していた。
ところが、参観日に園や学校へ行ってみたら、本人は教室の隅っこでずっと本を読んでいてお友だちとは遊んでいない様子だった。
帰ってから本人に「お友だちとは遊ばないの?」と聞いてみたら、「本を読んでいる方が楽しいから」と返って来て、このままではお友だちが出来ないのではないかと心配になり、「本ばかり読んでないでお友だちとも遊んだら?」とアドバイスした。
このような保護者も多いかと思いますが、少し待ってください。
そもそも”お友だち”とは、一緒に過ごす中で自然と仲良くなった子のことを言います。
共通の話題で盛り上がれる、一緒にいて楽しい、ずっと一緒にいても疲れないなど、仲良くなる理由は様々ですが、”お友だち”は作るものではありません。いつの間にか自然とそうなっているのです。
本を読んでいる方が楽しいと感じている子に、それほど仲良くもない子と遊ぶようにと言うことは、楽しいことを止めて楽しくないことをやれと言っているようなものです。本人から嫌がられるに決まっています。
嫌がるならまだ良い方で、保護者に言われたからと気が合わない子とも無理してお友だちになったり、なかなかお友だちが出来ないことやお友だちの数が少ないことを気に病んでしまう子もいるかもしれません。
もちろん、お友だちがいた方が良いだろうことは分かります。
人は一人では生きていけません。多かれ少なかれ、家族以外の誰かと関わりながら生きていくことになるのです。
家族以外に気兼ねなく付き合えるお友だちがいれば心強いでしょうし、家族に相談し辛いことも、仲の良いお友だちになら打ち明けられるかもしれません。
同年代の子同士なら悩み事の相談にも乗ってくれるでしょうし、本人が頼られる側にだってなれるでしょう。
でもそれは、本人とその子がお互いに”一緒にいても苦痛ではない”という条件の下で成立するものです。
もちろん、たまにはケンカもするでしょうし、疎遠になってしまうこともあるでしょう。
苦痛が全く無いというわけにはいかないとは思いますが、それでも一緒にいても苦痛ではないのであれば、いつの間にか仲直りしていたり、またつるむようになったりするものです。
つまり、“お友だち”は保護者が強制してどうこうなるものではないのです。
それでも、どうしてもお友だちを作って欲しいというのであれば、本人の好きなことが出来るところへ連れて行ってあげてください。
本が好きなのであれば図書館、電車が好きなら電車が見えるところ、魚が好きなら水族館や海や川へ、動物が好きなら動物園や動物と触れ合える場所へ。
そうやって何度も同じ場所に連れて行ってあげていると、その場所で何度か顔を合わせる人が必ずいるはずです。同じような子連れの人が。
何度か顔を合わせて顔見知り程度にはなっているでしょうから、まずは保護者から、保護者同士でお知り合いになってください。保護者同士が仲良くお話ししていると、いつの間にか子ども同士でも仲良くなっていたりします。
同じ趣味を持っているのです。気が合えば長い付き合いになる”お友だち”になってくれるかもしれません。
もちろん、同じ趣味を持っていても気が合わない場合もありますから、”お友だち”になれなかったとしてもガッカリしないでくださいね。
同じ趣味を持っているのはその子だけではないのですから、本人と気が合う子をゆっくり時間を掛けて探してあげてください。
同じ趣味で盛り上がれる”お友だち”がいれば、園や学校では”お友だち”がなかなか出来なくてもきっと大丈夫。
一人でも平気、というより一人の方が良いという子もいますので、なかなか”お友だち”が出来なくてもあまり心配はしないでくださいね。
大人になったらそれなりに人付き合い出来るようになったりします。
園や学校は、集団生活を通して他人とのコミュニケーションを学べる場ですが、他人とコミュニケーション出来るようにならなければならない訳ではありません。
コミュニケーションが苦手なら苦手なままでも良いのです。苦手なことを心身共に壊れそうになりながら出来るようにする必要はどこにもありません。
苦手だと知ることが大事で、苦手だからこそ出来ることや、避けた方が良い環境などが分かるようになることこそが、園や学校で学ぶべきことなのです。
園や学校で学ぶことが全部出来るようになる人なんてほんの一握り。
本人の苦手なことは最低限でヨシとし、得意なことや好きなこと、出来ていることが伸ばせるようにサポートしてあげてくださいね。
“お友だち”候補には私たちも是非加えてください。全く同じではないかもしれませんが、似たような悩みを持つ者同士、分かり合える部分も多いのではないかなと思います。
今回は、「使い道 報告させる必要は」という記事をご紹介します。
発達にでこぼこがある・ないに関わらず、小さい子は我慢が苦手です。
スーパーやショッピングモールでお菓子やおもちゃを買って欲しいとギャン泣きされた経験を持つ保護者は多いと思いますが、他のお客さんに迷惑だからと買ってあげるのはオススメしません。
かわいそうじゃないかと思われるかもしれませんが、買ってあげるのであれば、毎回必ず買ってあげられるモノだけにしてください。
時と場合によって買ってあげたり買ってあげなかったりすると、本人は混乱してしまいます。
前回は買ってもらえたのに、どうして今回は買ってもらえないんだろう。
そうだ。前回はギャン泣きしたら買ってもらえたのだから、今回もギャン泣きすれば買ってもらえるはず。
そう考えるのは当たり前で、前回のようにギャン泣きしても買ってもらえなければ、より激しく、より長くギャン泣きすれば買ってもらえるのではと考えるのも当たり前の話。
あまり激しく泣いていると引きつけを起こしてしまう可能性もありますし、毎回ギャン泣きされると本人も周囲も疲れ切ってしまいますよね。
そうなる前に、そもそも”目的のもの以外は買わない”ということを事前に本人に伝えておいてください。
事前に伝えていても、お店などで買って欲しいとダダをこねられたら、事前に伝えていた通り目的のもの以外は買いませんとハッキリと突っぱねてください。
大声を出されようが、ギャン泣きされようが買いませんと、本人がやりそうなことを口にした上で買わないという意志を強く伝えます。
この時、感情的になるのは避けた方が良いです。
事前に目的のもの以外は買わないと伝えていたのにも関わらず、買ってと言われてイライラする気持ちは分かりますが、ここで感情的に「買わないって言ったでしょ!」と声を荒げてしまうと反発しか生みません。
声のトーンは出来るだけ抑えて、何なら普段は使わない丁寧な口調で、「目的のもの以外は買いません」と、壊れたロボットのように繰り返してください。折れないでください。
何十回とダダをこねてもギャン泣きしても買ってもらえない状況が繰り返されると、だんだんと買って欲しいとダダをこねること自体が少なくなっていきます。
発達にでこぼこのある子も同じです。
毎回、お買い物に行く前に「目的のもの以外は買いません」と宣言し、お店でダダをこねられても「目的のもの以外は買いません」と繰り返します。
今回だけ特別ね、というような例外は出来るだけ作らないでください。
発達にでこぼこのある子は”例外”という概念が分からない場合があるので、どんな時でもどんな場所でも「目的のもの以外は買いません」を徹底した方が本人の為であり、保護者の為でもあります。
たった一度でも例外を作ってしまうと、ダダをこねれば買ってもらえるという状態に戻ってしまう可能性があるからです。
そうなると最初からやり直しです。保護者も大変でしょうが、一番辛いのは本人です。
ダダをこねても買ってもらえない状態が続いていたのに、ある日突然、何の理由もなく買ってもらえたのです。これからは買ってもらえるのだと思って当然ですよね。
それなのに、買ってもらえない状態がまた始まるのです。感情が爆発するのは当たり前だと思いませんか。
どうしても例外を作りたいのであれば、本人の誕生日や運動会の日など特別な日で、毎回必ず買ってあげられる日に限定してください。
誕生日だから、運動会で頑張ったからという理由付けがあるのであれば、本人もあまり混乱しません。
ですので、特別でも何でもない日に例外を作ってしまうのだけは避けてくださいね。
買ってあげられるのなら、予算もしっかり伝えてください。
予算が分からないままだと予算以上の物を持って来てしまい、買っていいと言われたのに買ってもらえなかったという事態になってしまいかねません。
いくらまでという予算もしっかり伝えた上で本人が持って来た予算内の物なら、それがどんなものであっても出来るだけ買ってあげてください。
どう考えても要らないだろうと思うような物でも、すぐに飽きそうな物でも、似たような物をすでに持っていてもです。
お金がもったいないと思うかもしれませんが、要らなかったなと後悔することも、すぐに飽きちゃったことも、似たような物を持ってたなと思うことも、他の物を買っておけば良かったと思うことも、本人の中で経験値として残ります。無駄にはなりません。
何度も経験するうちに、自分にとって必要な物は何か、すぐに飽きない物は何か、好きな物・本当に欲しい物は何かが分かるようになって来ます。
そうやって幼少期からお金の使い方を学んでいく様子を見ていれば、お小遣いの使い方も安心して本人に任せられるようになるのではないでしょうか。
もちろん、今からでは遅いなんてこともありません。
「お小遣いが足りなくなっても追加はありません」と事前に伝えて、ダダをこねられてもそれを徹底することで同じ経験を積むことができます。
いつまで経ってもお小遣いを早々に使い切ってしまうという場合は、お金の使い方を自分でもコントロール出来ないのかもしれません。
その時は、どうすればお金を計画的に使えるか、本人と一緒に考えてあげてくださいね。
色々とある家計管理の方法を参考にして本人に合った方法を見つけると、本人が生涯使えるお金の管理方法になります。
生活とお金は切り離せない大事な部分です。
まだ子どもだからとか、お金のことを話すのはちょっと抵抗がとか考えず、今からでも自分が培って来たお金に関する知識と知恵を本人に伝えてあげてくださいね。
お金の管理方法に悩んだら私たちにご相談ください。一緒に考えましょうね。