今回は、「発達障害中1息子、集団授業は苦手、個別指導は塾代が…タブレット学習を始めて分かった「勉強アプリ」のメリットデメリット」という記事をご紹介します。
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発達障害中1息子、集団授業は苦手、個別指導は塾代が…タブレット学習を始めて分か...
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監修:鈴木直光筑波こどものこころクリニック院長塾はまだ早い?迷うわが家が始めたタブレット用の「勉強アプリ」息子のコウは中学1年生の今、学習塾に通っていません。塾について家族で相談した結果、「大勢に向けた話を聞くのが難しい今の段階では、
発達にでこぼこがある・ないに関わらず、勉強するのが得意もしくは好きだという子はあまりいません。
遊ぶ方が楽しいですし、今はYouTubeやゲーム、アニメなど娯楽となるモノもたくさんあります。
そんな楽しいことがいっぱいの環境の中、楽しいことの時間を削ってでも勉強しろと言われても、「ハイ分かりました」と素直に勉強するはずがありませんよね。
かといって勉強しなくても良いかというと、この世の中そう優しい世界でもないので、出来るだけ勉強して自身を助けるための知識と知恵を身に付けて欲しいところ。
では、どうすれば勉強してくれるようになるのでしょう。
そもそも、「勉強して欲しい」は親のエゴという名の押し付けです。
子どもなので当たり前ですが、子ども自身はまだ、勉強の大切さや知識の必要性など全くと言って良いほど理解していません。
何故勉強しなければいけないのか分からないまま、やれと言われたからやっているに過ぎません。
だいたいの人がそうですが、勉強の大切さや知識の必要性などを身に染みて理解するのは大人になってからです。
大人になってから「もっと勉強しておけば良かった」と後悔しても、勉強のし直しなんてなかなか出来るものではありません。
それが分かっているから、大人は子どもに勉強しろと言うのです。
でも、子どもにそう言ったところで”理解”出来るはずもありません。
面倒なことに、実際にそうなった時に初めて、人は「もっと勉強しておけば良かった」と”理解”するものだからです。
自分と同じ後悔をして欲しくないという想いから、「勉強して欲しい」という気持ちが強く出てしまいがちですが、それは親のエゴという名の押し付けであって子どもの意思に沿ったものではありません。
勉強よりも遊ぶ方が楽しいですからね。子どもは基本、勉強したくはないのです。
そんな子どもに勉強してもらうためには、スマホやゲームなどの楽しい環境をそもそも子どもに与えないか、勉強をすると良いことがあるというご褒美システムを作るしかありません。
楽しい環境をそもそも与えないというのはかなり難しいと思うので、楽しい環境の方は時間などで制限するに留めつつ、子どもにとって魅力的なご褒美システムの方を作ってください。
ご褒美は何でも良いですが、楽しい環境をご褒美にするのが最も効果的だと思います。
◯◯をやったらゲームを●分追加でやって良い、というようなルールを子どもと一緒に作ります。
“ルールを子どもと一緒に作る”というところが大事な部分です。
子どものためとはいえ、自分と同じ後悔をして欲しくないという親のエゴで勉強してもらうのです。
親が作ったルールを子どもに押し付けるというエゴの重ね塗りをするのは、子どもからの強い反発を招きかねません。
もちろん、そもそものルール作りすら嫌がられる可能性は高いです。
その場合、勉強して欲しいというのは親の押し付けだと分かっていること、それでも勉強することが大事だと思うから勉強して欲しいと言っていること。勉強が何故大切なのか、自分が「もっと勉強しておけば良かった」と後悔した時の出来事などを語って聞かせてください。
渋々でも納得してくれ、ルール作りに協力してくれたら、今後「勉強しなさい」とは絶対に言わないことも約束します。
勉強は無理矢理やらせるものではありません。
子どもはご褒美が欲しければ勝手にどんどん勉強しますし、勉強が楽しくなってきたらご褒美関係無く勉強し始めます。
勉強しないとヤバそうと思ったら自分から勉強しますし、親がいくら「勉強しなさい」と言ってもしない子はしないのです。
なので、「勉強しなさい」という声かけはあまり意味がありません。
それどころか、親のエゴの更なる押し付けとなり、子どもから反発される一方ですから言わない方がよっぽどマシです。
勉強は難しくて苦手という子の場合は、勉強する学年を本人が簡単に出来るところまで下げてくださいね。
それなら勉強も簡単に出来てご褒美がもらえますし、下の学年の簡単に出来るというところまで戻ってから勉強し直していくことで、現在の学年の勉強が分かるようになったりもします。
つまりは、子ども本人がご褒美欲しさでも自分から勉強する環境を最初に作り上げてしまえば、後は本人が自分のペースで勉強していってくれるのです。
もちろん、後は放置で良い訳ではありません。
子どもがどれくらい勉強しているのかチェックだけは必ずします。
新しいことにチャレンジした形跡があれば、そのチャレンジを必ず褒めてください。ここまで進んでるんだねと、子どもの実績を認めてあげてください。
勉強している自分を興味を持って見てくれている存在がいるとなると、もっと褒めてもらいたくてより勉強に力が入るようになったりもします。
そうやって自分のペースで勉強するのに、本人に一番合っている最適な勉強方法を見つけてあげてください。
「お金が無いから勉強させてあげられない」は、一昔前の話。
今はスマホ一つ、やり方次第でいくらでも勉強出来る時代です。塾や家庭教師、タブレット学習じゃないと勉強出来ないなんてこともありません。
一番大事なのは本人のペースに合わせられることと、本人が楽しく続けられることです。
最初はご褒美欲しさで全然構わないのです。勉強は楽しいものだと思ってくれるだけで良いのです。
勉強は楽しいものだと思ってくれさえすれば、後は自分で勝手に勉強してくれます。
「もっと勉強しておけば良かった」と後悔している大人がやるべきことは、「勉強しなさい」と子どもに勉強を押し付けるのでは無く、どうすれば子どもに勉強という大きな実りを与えられるか、持っている知識と知恵を総動員して考えることだと思います。
ご褒美システムをどう作ったら良いか分からない時は私たちにご相談ください。私たちの知識と知恵も合わせれば、良い案が見つかるかもしれません。