空気は読まなくていい

今回は、「「空気読む」教え方は」という記事をご紹介します。

今から15年前の2007年、「KY(空気が読めない)」という言葉が流行語大賞にノミネートされました。

主に女子高生の間で使われていた言葉ですが、この言葉で傷付いた人も多いのではないでしょうか。

「空気が読めない」と似たような意味で「気が利かない」もよく使われますが、「空気が読める」「気が利く」子とはどういう子でしょう。

よく家族の手伝いをしてくれる。

周囲の子の面倒をよく見ている。

トラブルになりそうな時、相手に譲ってあげられる。

ニコニコといつも笑顔を絶やさない。

こう聞くと、とても良い子なんだなと思われるかもしれません。

でも、本当は「空気を読んで」「気を利かせて」いるからそうしているだけだとしたらどうでしょう。

「空気が読めない」子だと言われないために本心を押し殺しているとしたら、「気が利かない」子だと言われないために無理して頑張っているのだとしたらどうでしょう。

大人でさえ結構大変な「空気を読む」「気を利かせる」という行為を、子どもがやっていて平気なはずがありません。

無理をしていると、どこかで必ず歪みが出てきます。

「空気を読む」「気を利かせる」のが当たり前になってしまい、大人になっても何も主張できない子になってしまうかもしれません。

そうなる前に、誰からも良い子だと言われている子が無理をしていないか、本心を隠していないか、よく話を聞いてあげてください。

言いたいことが言えるような信頼関係が築けるよう、その子の小さな自己主張を見逃さないであげてください。

このように、子どもが「空気を読む」「気を利かせる」必要はありませんが、言ってはいけないことを言わないようにする必要はあります。

暴言はもちろん、絶対に人に言ってはいけないことリストに。

容姿に関することや、他人の悪口なども言ってはいけないことリストに入れるようにします。

そうやって少しずつ、言ってはいけないことを教えてあげてください。

どうして言ってはいけないのか、納得できるまで言葉を尽くして何度でも説明してあげてください。

もちろん、最初から上手くできる子なんていません。

失敗してしまうこともあるでしょう。

そういう時は、丁寧に心を込めて相手に謝りましょう。

謝っても離れていってしまう人もいるかもしれませんが、残ってくれる人もいるはずです。

その残ってくれた人を大事にしてください。

何度も説明しているけれど暴言が治らないという場合や、人付き合いでお悩みの場合は、私たちの定例会にご参加ください。多少なりともアドバイスができるかもしれません。