寒暖差がひどい時は無理せず乗り切って

今回は、「寒さ11月中旬並み 早くも暖房 「寒暖差疲労」増え眠れぬ人も」という記事をご紹介します。

季節の変わり目となる春や秋は寒暖の差が激しく、上の記事のように”普通”の人でも体調を崩しがちです。

発達にでこぼこのある子も、この時期はいつも以上に体調を崩しやすくなります。

秋なら寒暖差の身体的なストレスに加えて、運動会や社会科見学、修学旅行などのイベントが多く入っており、イベント当日はもちろん、その前段階から普段と違う雰囲気が精神的なストレスを引き起こしがちになります。

それらの身体的・精神的ストレスは「お腹が痛い」「頭が痛い」などの痛みとして現れたり、朝起きれない、イライラしていて怒りっぽいなどの症状として現れたりします。

学校に行かないことで精神的ストレスが緩和されたりするので、朝は「お腹が痛い」「頭が痛い」としんどそうにしていたのに、昼頃には元気になったりと、仮病を疑われることも多いです。

この辺りは、発達にでこぼこのある子に限らず、いわゆる”普通”の子でも割と良くあることですよね。

発達にでこぼこのある子の特性として、「事前に知らされていないことが起こるとパニックになる」というものがあります。

春や秋の季節性の身体的なストレスも、「事前に知らされていない」ことの一つとなり得ますので、寒暖差が激しくなりそうな時は、そのことを事前に教えてあげてください。

寒暖差が激しくなると身体にストレスがかかって疲れやすくなったり、色んなところが痛くなったりするということを事前に知らされていれば、いつもより身体がだるく感じたり、痛みを感じてもそのせいかと思えますし、いつも通りにしようと無理もしなくなります。

何かしらのイベントが近付いているのならなおのこと。

身体的ストレスに加えて精神的なストレスもかかっている状態なら、いつもは出来ていることすら出来なくなっても当然ですよね。

むしろ、寒暖差の激しい春や秋でイベントも近々あるのに普段通りなら、本人がもの凄く頑張っているということですから、かなり無理していると思った方が良いです。

そんな状態だと、イベントで何かしらの大き目のミスをしたり、体調がかなり悪化する可能性も高くなってしまいますから、そんなに頑張らなくても良いのだと言ってあげてください。甘い物でも一緒に食べておしゃべりして甘やかしてください。

そうやって、身体や精神のストレスを和らげながらイベントを乗り切ることに集中させてあげると、「出来た」に繋がりやすくなるのではないでしょうか。

この時期は勉強や身の回りのことなど、少しでも出来れば上出来と思うくらいがちょうど良いかと思います。

季節性のストレスと精神的なストレスは毎年複数回訪れる厄介なモノです。

しかも、いつまでも周囲の人間がストレスを緩和させてあげられる訳ではありません。

ですので、本人に語って聞かせてください。

春と秋は寒暖差が激しくなって、身体にストレスがたくさんかかること。

それに加えて、春は進学や進級などで環境が変わる事が多く、秋も運動会や修学旅行などのイベントで精神的なストレスがたくさんかかること。

知っているのと知らないのとでは全然違いますから、寒暖差が激しくなりそうな時、イベントが入った時、ストレスのせいで体調が崩れやすくなると都度都度教えてあげてください。

何年も何十回もそう教えているうちに、「春」「秋」「寒暖差」「イベント」というキーワードで、無理しないで自分を大事にするという「防衛態勢」が取れるようになってきます。

春や秋は発達にでこぼこのある子にとって大変な時期ですが、周囲の人たちにとっても大変な時期です。

体調を崩しては元も子もありませんから、サポートする側もこの時期は無理せず、自分を甘やかして乗り切ってくださいね。

おしゃべりでストレス発散したいという場合は是非私たちの定例会にご参加ください。一緒におしゃべり出来るのを心待ちにしています。