詐欺まがいに気を付けて

今回は、「『がんや発達障害治る」宣伝して未承認食品販売・一般社団法人を摘発』という記事をご紹介します。

発達にでこぼこのある子を育てている保護者は、子どもが自立した生活を送れるようにと日々努力をしています。

努力し過ぎて疲れてしまっている方も多いと思いますが、そんな疲れ切っている保護者を助けたいと言いつつ金儲けを企む人たちがいます。

上記記事のような効能があるかどうか分からないモノを高値で売り付ける方法が有名ですが、最近では、発達にでこぼこのある子を育てている保護者を数千円から数万円の高額なセミナーに勧誘し、同じような悩みを持つ保護者を勧誘して来させると協力金が支払われるというネズミ講まがいの方法もあるようです。

共通しているのは、近付いてくる人たちが親切なこと。

「大変な気持ち分かる。私もそうだった」「周りの人たち誰も分かってくれないでしょ」といった甘い言葉で近付き、こちらが信頼し始めたところで、これは良いモノだからと商品を買わせようとしてきたり高額セミナーに勧誘してきたりします。

ある程度仲良くなっていると断りづらいという人としての心理にも付け込んだ手口ですが、最近ではその手口も巧妙化して来ているので、詐欺まがいのモノだと分からずに引っ掛かってしまう人も増えているようです。

発達にでこぼこがある・ないに関わらず、子育てはお金がかかります。

効能があるかどうかも分からない詐欺まがいの代物にお金を払うくらいなら、子どもと一緒にちょっとお高いスイーツを食べるとか、少し遠出して色んな景色を一緒に観た方がよっぽど有意義なお金の使い方ですよね。

親切にして貰ってありがたいと思う気持ちは大事ですが、お金を(しかも大金を)払わせようとして来る人物は怪しさ満載なので、勧誘された時は心を鬼にしてきっぱりはっきりとお断りしましょう。

お断りしたことでその人との縁が切れてしまうかもしれませんが、本当に親切な人というのは、それぐらいで縁を切ったりしません。金にならないと判断したから離れて行くのです。

そうやって守ったあなたの大事なお金は、いずれ子どもに引き継がれます。

また、発達障がいは治るものではありませんが、発達にでこぼこのある子が抱えている困りごとを和らげることは出来ます。

どういう方法が本人にとってベストなのか本人にしか分からないのが難点ですが、本人の様子を観察したり本人と良く話し合って試行錯誤することで、年齢とともに出来ることも増えていきます。

試行錯誤の過程で、誰かに助けて貰いたい気持ちが生まれてしまうのは痛いほどに分かります。辛い気持ちも良く分かります。

そんな時は、親切そうな顔をして近付いてお金を使わせようとして来る人たちではなく、私たちを頼ってください。私たちはお金は取りませんし、私たちの経験談が多少なりともお役に立てるかもしれません。