やりくり上手になるために

今回は、「使い道 報告させる必要は」という記事をご紹介します。

発達にでこぼこがある・ないに関わらず、小さい子は我慢が苦手です。

スーパーやショッピングモールでお菓子やおもちゃを買って欲しいとギャン泣きされた経験を持つ保護者は多いと思いますが、他のお客さんに迷惑だからと買ってあげるのはオススメしません。

かわいそうじゃないかと思われるかもしれませんが、買ってあげるのであれば、毎回必ず買ってあげられるモノだけにしてください。

時と場合によって買ってあげたり買ってあげなかったりすると、本人は混乱してしまいます。

前回は買ってもらえたのに、どうして今回は買ってもらえないんだろう。

そうだ。前回はギャン泣きしたら買ってもらえたのだから、今回もギャン泣きすれば買ってもらえるはず。

そう考えるのは当たり前で、前回のようにギャン泣きしても買ってもらえなければ、より激しく、より長くギャン泣きすれば買ってもらえるのではと考えるのも当たり前の話。

あまり激しく泣いていると引きつけを起こしてしまう可能性もありますし、毎回ギャン泣きされると本人も周囲も疲れ切ってしまいますよね。

そうなる前に、そもそも”目的のもの以外は買わない”ということを事前に本人に伝えておいてください。

事前に伝えていても、お店などで買って欲しいとダダをこねられたら、事前に伝えていた通り目的のもの以外は買いませんとハッキリと突っぱねてください。

大声を出されようが、ギャン泣きされようが買いませんと、本人がやりそうなことを口にした上で買わないという意志を強く伝えます。

この時、感情的になるのは避けた方が良いです。

事前に目的のもの以外は買わないと伝えていたのにも関わらず、買ってと言われてイライラする気持ちは分かりますが、ここで感情的に「買わないって言ったでしょ!」と声を荒げてしまうと反発しか生みません。

声のトーンは出来るだけ抑えて、何なら普段は使わない丁寧な口調で、「目的のもの以外は買いません」と、壊れたロボットのように繰り返してください。折れないでください。

何十回とダダをこねてもギャン泣きしても買ってもらえない状況が繰り返されると、だんだんと買って欲しいとダダをこねること自体が少なくなっていきます。

発達にでこぼこのある子も同じです。

毎回、お買い物に行く前に「目的のもの以外は買いません」と宣言し、お店でダダをこねられても「目的のもの以外は買いません」と繰り返します。

今回だけ特別ね、というような例外は出来るだけ作らないでください。

発達にでこぼこのある子は”例外”という概念が分からない場合があるので、どんな時でもどんな場所でも「目的のもの以外は買いません」を徹底した方が本人の為であり、保護者の為でもあります。

たった一度でも例外を作ってしまうと、ダダをこねれば買ってもらえるという状態に戻ってしまう可能性があるからです。

そうなると最初からやり直しです。保護者も大変でしょうが、一番辛いのは本人です。

ダダをこねても買ってもらえない状態が続いていたのに、ある日突然、何の理由もなく買ってもらえたのです。これからは買ってもらえるのだと思って当然ですよね。

それなのに、買ってもらえない状態がまた始まるのです。感情が爆発するのは当たり前だと思いませんか。

どうしても例外を作りたいのであれば、本人の誕生日や運動会の日など特別な日で、毎回必ず買ってあげられる日に限定してください。

誕生日だから、運動会で頑張ったからという理由付けがあるのであれば、本人もあまり混乱しません。

ですので、特別でも何でもない日に例外を作ってしまうのだけは避けてくださいね。

買ってあげられるのなら、予算もしっかり伝えてください。

予算が分からないままだと予算以上の物を持って来てしまい、買っていいと言われたのに買ってもらえなかったという事態になってしまいかねません。

いくらまでという予算もしっかり伝えた上で本人が持って来た予算内の物なら、それがどんなものであっても出来るだけ買ってあげてください。

どう考えても要らないだろうと思うような物でも、すぐに飽きそうな物でも、似たような物をすでに持っていてもです。

お金がもったいないと思うかもしれませんが、要らなかったなと後悔することも、すぐに飽きちゃったことも、似たような物を持ってたなと思うことも、他の物を買っておけば良かったと思うことも、本人の中で経験値として残ります。無駄にはなりません。

何度も経験するうちに、自分にとって必要な物は何か、すぐに飽きない物は何か、好きな物・本当に欲しい物は何かが分かるようになって来ます。

そうやって幼少期からお金の使い方を学んでいく様子を見ていれば、お小遣いの使い方も安心して本人に任せられるようになるのではないでしょうか。

もちろん、今からでは遅いなんてこともありません。

「お小遣いが足りなくなっても追加はありません」と事前に伝えて、ダダをこねられてもそれを徹底することで同じ経験を積むことができます。

いつまで経ってもお小遣いを早々に使い切ってしまうという場合は、お金の使い方を自分でもコントロール出来ないのかもしれません。

その時は、どうすればお金を計画的に使えるか、本人と一緒に考えてあげてくださいね。

色々とある家計管理の方法を参考にして本人に合った方法を見つけると、本人が生涯使えるお金の管理方法になります。

生活とお金は切り離せない大事な部分です。

まだ子どもだからとか、お金のことを話すのはちょっと抵抗がとか考えず、今からでも自分が培って来たお金に関する知識と知恵を本人に伝えてあげてくださいね。

お金の管理方法に悩んだら私たちにご相談ください。一緒に考えましょうね。