自己肯定感を高めるには

今回は、『「自己肯定感の高い子に育てたいのに……」母親が子どもを褒められない本当の理由』という記事をご紹介します。

現在の親世代(昭和と平成生まれが混在)は、その上の親世代(昭和生まれのみ)にしつけられて育って来た世代です。

「男らしく」「女らしく」を筆頭に、現在では差別的となってしまうような考え方が当たり前の世の中で育って来た世代に育てられたのです。

近年のジェンダーフリーな考え方や、多様性を認めようという世の中の風潮と、親から言われて来たことやしつけられたこととのギャップで悩み、モヤモヤを感じている人も多いのではないでしょうか。

親から教えられて来た価値観と現在の世の中の価値観が違い過ぎると、どちらが正しいのかと混乱してしまいますよね。

そもそも、世の中の価値観は時代と共に変化します。

女性に関する価値観は、ここ100年で劇的に変化していると言っても良いくらいに変わっています。

男性に関しても近年ようやく変化が見られて来ましたし、親や子どもに関する価値観も変化が見られています。

「男らしく」「女らしく」などの型に押し込められるのは生き辛いと、生き辛さを解消するために動いてくれた方々のおかげですが、このように、時代ごとに変わる価値観に”正しさ”なんてありません。

あるのは”違い”だけです。

世の中の価値観などは特にその時々で変わるモノなのですから、時代に合わせて自分の価値観も変えていけば良いだけなのですが、なかなか変えられないという人も多いです。

近年は特に今までの価値観と違い過ぎるということもあるでしょうが、時代に合わせて価値観を変えることは、それまでの価値観で育って来た親や自分を否定することになるのではと思ってしまうのかもしれません。

そもそも価値観とは、一人一人大事にしているモノの価値のことです。

自分が一番大事という人もいるでしょうし、子どもが一番大事という人もいるでしょう。ペットが大事という人もいるでしょうし、家族との時間が大事という人も、一人の時間が大事だという人もいます。

大事にしているモノは人それぞれ違うものなので、価値観は人それぞれ違って良いのです。自分の価値観を大事にして良いのです。

昔ながらの価値観が良いという人ももちろんいるでしょうし、そういう人も否定されたり批判されるべきではありません。

自分で持っているだけならどんな価値観であっても自由だからです。

ただ、自分の価値観を他人に押し付けて強要したり、他人の価値観を否定するようなことや批判することは避けるべきです。家族であっても我が子であってもです。

家族や我が子であっても自分以外は他人です。自分は価値が無いと思っているモノでも、家族や我が子にとっては価値があるモノかもしれません。命より大事だと思っているモノの可能性だってあります。

自分の大事なモノを大事に出来る。自分の大事なモノを否定されない。批判されない。

たったこれだけでも、人の自己肯定感は保たれるのです。下がっていきません。

もちろん、価値観の違いで意見が衝突することもあるだろうと思います。

そんな時はとことん話し合ってください。どうしても譲れない部分は譲らなくても良いですし、妥協出来そうな部分は妥協案を出してください。

何度も何度も話し合いをしてお互いの価値観を知っていけば、子どもの価値観を尊重することも出来るでしょうし、親が子どもの自己肯定感を下げるなんてことにもならないのではないでしょうか。

あとは、「子どもを褒めるには」の記事にも書いたように、子どもの出来るようになったところを口にするだけで子どもの自己肯定感はきっと上がります。

親世代との価値観の違いや子どもとの価値観の違いに悩んだ時は私たちにご連絡ください。子育て世代ならではの悩み事なら多少なりともお役に立てるのではないかと思います。