今回は、『優しい母でいたいのに…。子にイライラしそうになった時の対処法』という記事をご紹介します。
毎日の生活の中で、アレもやらなきゃコレもやらなきゃと”やるべきこと(タスク)”が溜まっている時、子どもが麦茶がたっぷり入ったポットを倒して大惨事になってしまう、なんて経験をした保護者は多いと思います。
朝の忙しさMAXな時にやられると瞬間的に頭に血が昇り、子どもに向かって「何やってるの!」と怒鳴ってしまった。
子どもは子どもでフテくされていて謝罪もなく、片付けをしながらガミガミ・クドクドと言葉が続き、朝から嫌な気分になったという経験をしたというか、つい最近もこんな感じだったという方も多いのではないかと思います。
本当は心穏やかに笑顔で過ごしていたいのに、どうしてこう毎日のようにイライラして怒鳴ってしまうのか。
そもそも、子どもがポットを倒しさえしなければこんなことにはならなかった、かというと、そうでもありません。子どもがポットを倒す前からだいぶイライラしていたはずだからです。
瞬間湯沸かし器のように怒鳴ってしまったのは、突発的に起きた子どものミスのせいではなく、自分が抱えているタスクが多過ぎて、限界まで膨らませた風船のようにいっぱいいっぱいになっていたから。子どものミスはキッカケに過ぎません。
では、どうすれば良かったのでしょう。
心穏やかで笑顔の毎日を過ごしたいのであれば、抱え過ぎているタスクを極限まで減らすしかありません。
簡単に言うけど、そんなのムリ。と思いますよね。分かります。
出来るならもうやってる、とも思いますよね。分かります。
でも、あなたが抱えてるその大量のタスク、本当にあなたがやらなくてはならないモノですか? 本当に必要なタスクですか?
他の誰か(子どもや他の大人)がやるべきタスクを引き受けていませんか? 押し付けられていませんか?
“自分一人で”、”全部やらなきゃ”と思い込んでいませんか?
まず最初に、あなたが抱えているタスクは誰のタスクなのかを考えてください。
朝の時間帯が一番忙しいのであれば、子どものお洋服は自分で準備させる、まだ自分で準備出来ない年齢なら、セットにしたものを洗濯物を片付ける時に準備しておく。
家族全員分の食事の用意や、弁当を用意しなければならないのであれば、他の誰かにゴミ捨てや食器の片付け、掃除などの家事をやってもらう。
他の誰かがいないのであれば、初期投資が掛かりますが、家事を食洗機やお掃除ロボット、洗濯乾燥機などの機械にやってもらうのも手です。コツコツとお金を貯めて、あなたの貴重な時間を買ってください。
人手もお金もないのであれば、“自分一人で”、”全部やる”を自分の心身の健康のために止める勇気を持ってください。出来ていないことを責めないでください。
毎日を心穏やかに過ごしたいのであれば、多過ぎるタスクを減らすしかないからです。
朝ご飯も弁当も、バンバン手抜きして良いのです。手作りじゃなくても冷凍食品だらけでも栄養バランスはだいたいでも子どもはちゃんと育ちます。生きていけます。
食器の片付けも部屋の片付けも最低限で良いのです。キチンと全部片付いていないと死ぬわけではありません。
“生きていければまぁいっか”の精神で、生活に必要な最低限のモノだけを回すようにすれば、自然と心穏やかに過ごせるようになれるでしょう。
もし、そんな生活に文句を言ってくる人がいたら、是非ともその人自身にやってもらってください。
心身の健康を守れないと判断したから削ったモノたちです。やって欲しいのであれば、他の人手、時間を買うためのお金のいずれかを払う必要があります。
心身の健康を害すると分かっているモノを、そう説明したにも関わらず”やれ”と言ってくる人間は、あなたのことを全く大事に思っていない人間です。そんな人間の言うことを聞く必要はありません。
自分大事に、子どもに怒鳴らずに済む心穏やかな生活を第一に目指してください。
キレイに片付いたステキなお部屋やインスタに載せるような華やかな生活は、その次に目指すべきモノです。最初からソレを目指しちゃダメです。
アレも出来ていない、コレも出来ていないと思ってしまう気持ちは分かりますが、そうやって自分を責めて追い詰めていると自己肯定感が上がらず、精神的に不安定になってしまいます。
そうなると全部が全部ダメな方向にしか進まないので、最低限の生活にすることは自分を守るために必要なことであり、自分を守ることは家族を守ることにも繋がるのだと自分に言い聞かせ続けてください。これは大切なことなんだと自分に思い込ませてください。
自分よりも周囲を優先させがちな人にはなかなか難しいでしょうが、その周囲の人たちのためだと思って、周囲の人たちを守るためだと思って、まずは自分を大事にしてくださいね。自分が倒れたらそれこそ大変ですから。
なかなかタスクを削れないという場合は私たちにご相談ください。このレベルまで削っても生きていけているという実体験をいくつか語れるのではないかなと思います。