今回は、『親の独りよがりにご用心! 怪我のリスクもあるけれど子どもにやらせることが大切な実りある「キャンプ」の楽しみ方とは』という記事をご紹介します。
災害大国日本において、いつどこで災害に見舞われるか分かりません。
今起こっていないことを過剰に心配するのはよろしくないことですが、備えあれば憂なし。災害が起こった時も慌てずに済むよう、必要な備えはしておくに限ります。
そうは言っても何をどう備えれば良いのか分からない、という方は多いのではないでしょうか。
実際に災害に遭ってみないと分からない部分は多いと思いますが、とりあえず、家に住めなくなった場合を想定してキャンプしてみることをオススメします。
と言っても、上記記事にあるような本格キャンプではありません。おうちキャンプです。
発達にでこぼこのある子は変化が苦手です。
いきなり本格的なキャンプに連れて行かれたら、キャンプを楽しむどころかトラウマになって二度と行かないと言い出しかねません。
そうなると本末転倒です。キャンプで災害時にも混乱せず日常的な生活が出来るよう準備しておきたいのに、そのキャンプに苦手意識が生まれてしまったら災害時も大変なことになるのが目に見えています。
それを避けるためにも、まずは、おうちの中でキャンプの雰囲気を楽しむところから始めます。
保護者が時間を取れる日を選んで、前日辺りに「明日はおうちキャンプをします」と本人に事前通告もしましょう。
普段は使っていない部屋などがあれば、そこにキャンプ用のテントを張っても良いですし、キャンプ用品は何もなくても、大きめの布やシーツをピンと張ったロープに掛けてサンシェードのように広げるだけでも秘密基地のようになります。
あとは、ピクニックっぽいお弁当(簡単なおにぎりや買ってきたサンドイッチでOK)を準備して、のんびりとおうちキャンプを楽しんでください。
この時、おうちキャンプの間はスマホやゲームは使えないというルールも設けると、災害時にスマホやゲームが出来なくなってもあまり混乱せずに済むのではないでしょうか。
スマホやゲームが出来なくても楽しめるよう、トランプやジェンガなどを用意して家族全員で遊びます。
お昼を挟んだ短時間であれば、スマホやゲームが出来なくても、ちょっといつもと違う雰囲気で家族みんなで楽しく遊んだという記憶だけが残るでしょう。
まだまだ遊び足りない! というなら、お風呂場に移動してシャボン玉や水鉄砲などで遊ぶのも良しです。
おうちキャンプ楽しかった、という印象だけを残して短時間でスパッと終わりにして、「またやりたい!」が本人の口から出てきたら大成功です。
他にも、くるまキャンプ、おうちのお庭キャンプ、じいじばあばの家キャンプ、グランピング、本格キャンプと、本人がどこまで出来そうか様子を見ながらキャンプの経験を少しずつ積み重ねていきます。
その中で、火や刃物などの取り扱い、水を節約しながら洗い物をする方法など、覚えておいた方が良いことを一つずつ丁寧に教えていってください。
もちろん、全力で楽しむことも忘れずに。どちらかというと保護者はホストで、ゲストである本人を楽しませることが任務ですが、ホストは楽しんではダメというわけではありませんからね。
本人と一緒に思い出作りも兼ねて色々と試して楽しんでください。保護者と一緒に積み上げたその経験は、決して無駄にはなりません。
それに、もしかすると、キャンプ中に本人の好奇心をくすぐる何かが見つかるかもしれませんしね。
グループキャンプを経験してみたいという時は私たちにご相談ください。発達にでこぼこのある子を対象としたキャンプをご紹介できると思います。