寒暖差がひどい時は無理せず乗り切って

今回は、「寒さ11月中旬並み 早くも暖房 「寒暖差疲労」増え眠れぬ人も」という記事をご紹介します。

季節の変わり目となる春や秋は寒暖の差が激しく、上の記事のように”普通”の人でも体調を崩しがちです。

発達にでこぼこのある子も、この時期はいつも以上に体調を崩しやすくなります。

秋なら寒暖差の身体的なストレスに加えて、運動会や社会科見学、修学旅行などのイベントが多く入っており、イベント当日はもちろん、その前段階から普段と違う雰囲気が精神的なストレスを引き起こしがちになります。

それらの身体的・精神的ストレスは「お腹が痛い」「頭が痛い」などの痛みとして現れたり、朝起きれない、イライラしていて怒りっぽいなどの症状として現れたりします。

学校に行かないことで精神的ストレスが緩和されたりするので、朝は「お腹が痛い」「頭が痛い」としんどそうにしていたのに、昼頃には元気になったりと、仮病を疑われることも多いです。

この辺りは、発達にでこぼこのある子に限らず、いわゆる”普通”の子でも割と良くあることですよね。

発達にでこぼこのある子の特性として、「事前に知らされていないことが起こるとパニックになる」というものがあります。

春や秋の季節性の身体的なストレスも、「事前に知らされていない」ことの一つとなり得ますので、寒暖差が激しくなりそうな時は、そのことを事前に教えてあげてください。

寒暖差が激しくなると身体にストレスがかかって疲れやすくなったり、色んなところが痛くなったりするということを事前に知らされていれば、いつもより身体がだるく感じたり、痛みを感じてもそのせいかと思えますし、いつも通りにしようと無理もしなくなります。

何かしらのイベントが近付いているのならなおのこと。

身体的ストレスに加えて精神的なストレスもかかっている状態なら、いつもは出来ていることすら出来なくなっても当然ですよね。

むしろ、寒暖差の激しい春や秋でイベントも近々あるのに普段通りなら、本人がもの凄く頑張っているということですから、かなり無理していると思った方が良いです。

そんな状態だと、イベントで何かしらの大き目のミスをしたり、体調がかなり悪化する可能性も高くなってしまいますから、そんなに頑張らなくても良いのだと言ってあげてください。甘い物でも一緒に食べておしゃべりして甘やかしてください。

そうやって、身体や精神のストレスを和らげながらイベントを乗り切ることに集中させてあげると、「出来た」に繋がりやすくなるのではないでしょうか。

この時期は勉強や身の回りのことなど、少しでも出来れば上出来と思うくらいがちょうど良いかと思います。

季節性のストレスと精神的なストレスは毎年複数回訪れる厄介なモノです。

しかも、いつまでも周囲の人間がストレスを緩和させてあげられる訳ではありません。

ですので、本人に語って聞かせてください。

春と秋は寒暖差が激しくなって、身体にストレスがたくさんかかること。

それに加えて、春は進学や進級などで環境が変わる事が多く、秋も運動会や修学旅行などのイベントで精神的なストレスがたくさんかかること。

知っているのと知らないのとでは全然違いますから、寒暖差が激しくなりそうな時、イベントが入った時、ストレスのせいで体調が崩れやすくなると都度都度教えてあげてください。

何年も何十回もそう教えているうちに、「春」「秋」「寒暖差」「イベント」というキーワードで、無理しないで自分を大事にするという「防衛態勢」が取れるようになってきます。

春や秋は発達にでこぼこのある子にとって大変な時期ですが、周囲の人たちにとっても大変な時期です。

体調を崩しては元も子もありませんから、サポートする側もこの時期は無理せず、自分を甘やかして乗り切ってくださいね。

おしゃべりでストレス発散したいという場合は是非私たちの定例会にご参加ください。一緒におしゃべり出来るのを心待ちにしています。

片付けは小さな小さな一歩から

今回は、「部屋の片付けが苦手な人必見!片付けや収納のコツを徹底解説」という記事をご紹介します。

一般的な部屋の片付け方法を紹介している記事ですが、これを読んでその通りに出来ている人はあまりいないのではないでしょうか。

読んですぐ実践できる人ばかりなら、この世の中、こんなにも片付けに関する本は出ていないでしょうし、整理収納アドバイザーという職業も生まれていないでしょう。

それだけ片付けを”苦手”とする人が多いということです。

片付けだけに限りませんが、”自分が出来ることは他人にも出来るはず”と思ってしまいがちですが、そうではないことを是非、頭の片隅に置いておいてください。

そんな、いわゆる“普通の人”でも割とハードルが高い「片付け」。

発達にでこぼこのある子の場合、片付けの方法を理解していても、実際にその行動を起こすまでの過程にもハードルがたくさんあったりします。

上の記事にあるような片付けの方法を教えられて、「さぁ片付けて」と言われても、色んなハードルに阻まれて行動に移すことが出来ずに時間だけが過ぎ、結果的に何も出来ていない状態が出来上がったりするのです。

もちろん、本人もその状態を良しとしているわけではありません。

言われたことをやろうと頭の中で必死に努力はしています。

でも、いきなり「片付けて」と言われても、その言葉に含まれている「モノを要る・要らないで分別する」「ゴミを分別して捨てる」「片付けるモノの場所を決める」「決めた場所にモノを片付ける」という工程の多い作業のどこから手を付ければ良いのか分からなくなってしまうのです。

そんな状態でも時間だけは無常にも過ぎていき、言われたことが出来ていない状態に焦り、さらに頭の中は混乱します。

やらなくてはいけないことが頭の中を占めている状態で、何とか出来そうなことを見つけますが、それは今やらなくても良いことだったりするわけです。

片付けをするようにと言ったのに、他のことをやっている。

発達にでこぼこのある子がよく言われてしまう言葉ですが、どうしてそうなってしまったのかを考えると、「片付けて」という指示が大き過ぎることが分かるかと思います。

そこで、指示する側にお願いです。

「片付ける」という一言の中に含まれている膨大な作業の中から、一つのモノに対して一つだけ指示してみてください。

「これは要るモノ?要らないモノ?」

このように、一つのモノに対して一つの指示であれば出来る子が多いと思います。

要る・要らないの選択ぐらい簡単でしょ、お部屋のモノ一気に全部出来るはずと思ってしまいがちですが、片付けるモノが多いとその選択の回数もかなり多くなります。

選択の回数が多くなってくると疲れも出て来ます。

そうなると、要る・要らないの選択すら難しくなってきたりしますので、どこがその子の限界なのかを見極めてください。

「飽きてきた」とか、「他のことに気を取られる」「機嫌が悪くなる」は限界のサインです。

無理して続けても良いことはないですし、「疲れちゃったね」とスパッとやめてしまいましょう。

そして、出来たところまでを認めて褒めてあげてください。

狙いは「その子の限界を知ること」ですから、片付けが出来ていなくても問題ありません。

その子の限界を見極められたら、こちらのもの。

達成できる具体的な量を指示できるようになりますし、その子にとって端的で分かりやすい指示はスムーズに通るようになります。

「出来た」も増えてくるので自己肯定感が上がりますし、自分の限界を本人にも把握させることで、無理をしなくなるという良いことだらけのループに入る事ができるようになります。

もちろん、体調が悪かったり他に気になる事があったりすると、その限界がいつもより早く来てしまいます。

そんな時も無理はせず、「〇〇が原因かな」と、元気な時に出来ていた事がなぜ出来なくなっているのかを教えてあげてください。

そうやって出来ることが少しずつ増えていけば、その子の生活能力が上がるのはもちろんですが、保護者も心配事が減りますよね。

本人も、それをサポートする側も大変だと思いますが、小さな小さな一歩でも歩みを止めなければ、結果は自然と着いてきます。

気付くのが遅すぎたなんてこともありませんので、小さな一歩を是非踏み出してみてください。

小さな一歩を踏み出す勇気が出ない時や、歩き疲れてしまった時は私たちにご相談ください。一緒に頑張りましょうね。

空気は読まなくていい

今回は、「「空気読む」教え方は」という記事をご紹介します。

今から15年前の2007年、「KY(空気が読めない)」という言葉が流行語大賞にノミネートされました。

主に女子高生の間で使われていた言葉ですが、この言葉で傷付いた人も多いのではないでしょうか。

「空気が読めない」と似たような意味で「気が利かない」もよく使われますが、「空気が読める」「気が利く」子とはどういう子でしょう。

よく家族の手伝いをしてくれる。

周囲の子の面倒をよく見ている。

トラブルになりそうな時、相手に譲ってあげられる。

ニコニコといつも笑顔を絶やさない。

こう聞くと、とても良い子なんだなと思われるかもしれません。

でも、本当は「空気を読んで」「気を利かせて」いるからそうしているだけだとしたらどうでしょう。

「空気が読めない」子だと言われないために本心を押し殺しているとしたら、「気が利かない」子だと言われないために無理して頑張っているのだとしたらどうでしょう。

大人でさえ結構大変な「空気を読む」「気を利かせる」という行為を、子どもがやっていて平気なはずがありません。

無理をしていると、どこかで必ず歪みが出てきます。

「空気を読む」「気を利かせる」のが当たり前になってしまい、大人になっても何も主張できない子になってしまうかもしれません。

そうなる前に、誰からも良い子だと言われている子が無理をしていないか、本心を隠していないか、よく話を聞いてあげてください。

言いたいことが言えるような信頼関係が築けるよう、その子の小さな自己主張を見逃さないであげてください。

このように、子どもが「空気を読む」「気を利かせる」必要はありませんが、言ってはいけないことを言わないようにする必要はあります。

暴言はもちろん、絶対に人に言ってはいけないことリストに。

容姿に関することや、他人の悪口なども言ってはいけないことリストに入れるようにします。

そうやって少しずつ、言ってはいけないことを教えてあげてください。

どうして言ってはいけないのか、納得できるまで言葉を尽くして何度でも説明してあげてください。

もちろん、最初から上手くできる子なんていません。

失敗してしまうこともあるでしょう。

そういう時は、丁寧に心を込めて相手に謝りましょう。

謝っても離れていってしまう人もいるかもしれませんが、残ってくれる人もいるはずです。

その残ってくれた人を大事にしてください。

何度も説明しているけれど暴言が治らないという場合や、人付き合いでお悩みの場合は、私たちの定例会にご参加ください。多少なりともアドバイスができるかもしれません。

心が壊れてしまう前に

今回は、「子どもの「こころ」専門家が解説 発達障害の子を伸ばす「療育」とは」という記事をご紹介します。

発達にでこぼこのある子は、その特性により色々な場面で失敗したり怒られることが多く、自己肯定感が低くなる傾向があります。

誰でもそうだと思うのですが、失敗したり怒られたら大なり小なり心が傷付きます。

自分が悪いと分かっているのなら、自分で自分を責めて心の傷をさらに広げますし、自分が悪いと思っていないのなら、悪いことをしていないのに怒られたと傷付きます。

「自分は悪くない」と反発する子もいるでしょうし、失敗したり怒られても平然としている子もいるでしょうが、そういう子たちも傷付いていない訳ではないのです。

自分の心は自分でも目に見えないものですから、その子が傷付いているかどうかなんて、外から見て分かるものではないですよね。

大人でさえ、自分の心に傷が付いているかどうか分からない場合がありますから、子どもなら傷付いている自覚すらしていないこともあるのではないでしょうか。

目に見える傷なら、治ってきた事が分かりますが、目に見えない傷はどうでしょう。

身体の傷も大きいものだと痕が残ったり、大き過ぎるものだと命に関わって来ますが、心の傷も同じです。

大きく傷付いた心が元に戻るには長い静養が必要となりますし、完全に壊れてしまったら元には戻れません。

心がボロボロになってから後悔しても遅いのです。

そうなる前に、出来ることは全部やるくらいの心意気で、その子に合った対処方法を探してあげてください。

どうすれば、その子ができるだけ失敗したり怒られなくて済むようになるか考えてあげてください。

前より少しでも出来るようになったら、出来るようになって来ていることを本人に教えてあげてください。一緒に喜んであげてください。

なかなか上手くいかないこともあるでしょうし、心が折れそうになることもあるでしょう。

大変なことも多いでしょうが、それでも、その子の心が壊れてしまうよりはマシなはずです。

でも、人1人を1人で支えるのは限界があります。

発達にでこぼこのある子の心を守ることも大事ですが、支える側の人間の心を壊れないようにすることも、とても大事なことです。

1人では無理だと思ったら、すぐに周囲に助けを求めてください。

家族でも無理そうだという場合は、福祉に助けを求めてください。

どうやって助けを求めれば良いか分からないという場合は、私たちを頼ってくださいね。ご連絡をお待ちしています。

困りごとがあるなら相談を

今回は、「発達障害は病気ではなく「脳の個性」 治すべきものではない」という記事をご紹介します。

近年、メディアや発達障がい当事者が発信することにより、発達障がいが世間に認知されるようになってきました。

認知されるのは良いことだと思うのですが、ネットニュースでのコメントやSNSの反応を見ていると、発達障がいを「病気」だと思っている方が多いなという印象を受けます。

認知はされつつあっても、「発達障がい」についての理解はまだまだ進んでおらず、発達障がい当事者が生きづらさを感じているのが現状です。

そんな現状の中で、自分は「普通の人」だと思っている方が多いと思いますが、発達のでこぼこは誰しも抱えているものであり、「普通の人」の中では”苦手”なことという言葉で片付けられています。

片付けが苦手、人付き合いが苦手、頑張るのが苦手、運動が苦手、本を読むのが苦手。

こういう”苦手”なことなら、自分にも当てはまるものがあるという方は多いのではないでしょうか。

その”苦手”が日常生活に支障があるほどの困りごとだという場合、”発達障がい”という診断名が付くことが多くなります。

足の踏み場もないほど散らかっている部屋の片付けをしたいけれど、どこから手をつければ良いのかさえ分からない。

怒らせるつもりはなかったのに、自分の言動で相手を怒らせてしまった。

少し頑張ると3日は寝込んでしまうほど疲れる。

自分の身体なのに、思う通りに動いてくれない。

本に書かれた文字がニョロニョロと動いて見えて読みづらい。

これらは発達障がい当事者の声の一部です。

発達障がいを抱えている人たちは、よく「怠けている」と誤解されがちですが、これらの声を聞くと、本当に困っているのが伝わってきますよね。

発達障がいは、その名の通り「障がい」であり、治療などで完治できるものではありません。

完治はできませんが、当事者に合った対処方法を見つけることで、困りごとを和らげることはできます。

環境を整え、色々な人のサポートを受けることで、日常生活にあまり支障なく過ごすこともできるようになります。

日常生活に支障が出ていたり、自分たちだけでは解決できないほど困っていることがあるのなら、ぜひ私たちの定例会にご参加ください。困りごとを解決するヒントがあるかもしれません。

発達障がいの基礎知識

今回は、発達障がいの基礎知識が学べる動画をいくつかご紹介します。

専門的な用語がたくさん出て来ますが、何となくふんわりと分かれば大丈夫です。

これらの動画を見て、「あれ?自分にも当てはまる特性がある気がする…」と思ったそこのあなた。

その気付きは正しいです。

ASDの動画の中でスペクトラムという言葉が出てきますが、発達障がいと診断されていない「普通の人」の中でも、発達障がいの特性を大なり小なり持っている人は多く存在します。

片付けが苦手、努力が苦手、人付き合いが苦手、じっとしているのが苦手、運動が苦手。

こういう”苦手”なことは、誰でも必ずと言っていいほど持っていますよね。

「普通の人」たちの間で”苦手”という言葉でひとくくりにされがちなこれらは、発達障がいと診断された人たちが抱えている特性でもあります。

片付けが出来ないなら、モノの住所を決めて、住所にはモノを片付ける場所だというラベルを貼る。

発達障がいの特性に対処する方法の一つですが、この対処方法は「片付けが”苦手”な普通の人」にも有効です。

片付けが苦手でなくても、ラベルがあることでモノを片付ける場所が分かりやすくなり、片付けの時間や負担が減るというメリットがあります。

このように、発達障がいと診断された人たちが過ごしやすいよう整えられた環境は、「普通の人」たちにとっても過ごしやすくなるのです。

よく、発達にでこぼこのある子が環境を整えて欲しいと配慮を求めると、「甘え」「わがまま」と受け止められることがありますが、それは違います。

発達にでこぼこのある子が過ごしやすい環境=「普通の子」にとっても過ごしやすい環境、なのです。

過ごしやすい環境での生活は、個人の能力を向上させる力にもなります。

そう考えると、やらない手はないですよね。

環境を快適にしたいけど、どうすれば良いのか分からないという場合は、私たちの定例会にご参加ください。多少なりともアドバイスが出来ると思います。

受け入れてくれる“味方”を増やして

今回は、「大人が誤解している「子どもの発達障害」支援の現実…のび太が身につけた生きる術」という記事をご紹介します。

少し長い記事なので、要点を以下にまとめました。

1.受け入れてくれる大人(味方)を増やす

2.”普通の子”を求めるのではなく、その子の困りごとに寄り添う支援を

3.困りごとに対してどうすれば良いかを具体的に示す積極的行動支援

記事の中にも出て来ますが、ドラえもんののび太くんは皆さんご存知の通り、色々なことが少し苦手な子です。

勉強もスポーツも苦手で、ジャイアンやスネ夫からはいじめられています。

でも、温厚で優しく、ドラえもんの道具をどう使うか、良い悪いは別にしてすぐにアイデアが浮かびます。

怠け者で意志が弱いところがありますが、ここぞという場面では決して諦めない力強さを持っています。

そんなのび太くんの味方は、パパやしずかちゃん、出来杉くんです。

“味方”とは、支持や応援してくれる人のことを指しますが、パパやしずかちゃん、出来杉くんは何でものび太くんの味方をする訳ではありません。

のび太くんが悪いことをした時はしっかりと叱りますし、のび太くんのためにならない事は止めます。

勉強が苦手なら、どうすれば勉強できるか一緒に方法を考えますし、のび太くんが出来た時は自分のことのように喜びます。

“味方”とは、そういう存在なのです。

ですが、発達にでこぼこのある子の場合、残念なことに家族でさえ”味方”ではないことがあります。

想像してみてください。

大好きな家族から、他の子と比べられたり、苦手なことを強要されたり、出来ないことを責められたりするのです。

家族は、その子のためになると思っての行動でしょうが、発達にでこぼこのある子にとっては全くの逆効果。

続けていると敵認定されるどころか、下手するとその子の命に関わることさえあります。

そんなことは誰も望んでいませんよね。

発達にでこぼこがある・ないに関わらずですが、他人と比べたり、苦手なことを強要したり、出来ないことを責めたりするのではなく、その子がどうすれば出来るようになるのかを一緒に考えて、色々な対処方法をあれでもないこれでもないと試していく人物こそが、その子にとっての”味方”なのです。

ですから、そんな”味方”をぜひ増やしてください。”味方”は、いればいるほど心強いものです。

”味方”になってくれる人が周囲になかなかいない時は、私たちの定例会にご参加ください。あなたの”味方”だと声を大にして言える私たちがお待ちしています。

苦手なのは「勉強」ではないのかも

今回は、「読み書きが苦手な「発達障がい」はクラスに3人 知能と違う課題」という記事をご紹介します。

読み書きが苦手という学習障がいについての記事ですが、学習障がいは他にもさまざまな特性があります。

一部の事例ですが、分かりやすい動画がありますのでご紹介しますね。それぞれ10分ほどの動画です。

以前にもご紹介したNHK Eテレ「でこぼこポン! 」でも取り上げられています。

他にも、学校での取り組みを紹介する番組もあります。

それぞれの動画を見てもらうと分かると思いますが、紹介されている特性が少しずつ違います。

最初の動画は、3文字ずつくらいしか読めないから理解に時間がかかってしまう。

二番目の動画は、文字が動いて見えて読みづらい。

三番目の動画は、似ている文字の区別が難しい。

このように、学習障がいに含まれる特性は様々で、困りごとも一人ひとり違ってきます。

最初にご紹介した記事にも書かれていますが、学習障がいを持つ子はクラスに3人ほどいると言われています。人口で言うと、8%ほど。

どれくらいの割合かというと、全国苗字ランキングのTOP5である佐藤さん、鈴木さん、高橋さん、田中さん、伊藤さんが丸っと入るくらいの人数です。

結構多いですよね。

“学習障がい”まではいかなくても、「苦手だ」「出来るけど疲れる」という人もいると思うので、そう考えるとかなりの人数になるのではないでしょうか。

そのかなりの人数の一人ひとりが、少しずつ特性の違う困りごとを(大きい小さいの差はあるけれど)抱えているのです。

学校のテストで良い点数が取れないと勉強が苦手な子だと思われがちですが、そうではないのかもしれません。

本を読まないのは、文字が読みづらいからなのかもしれません。

勉強したくないのは、教科書の文字を少しずつしか読めず、内容を理解するのに時間がかかるからなのかもしれません。

分かっているのに書けないからテストで点数が取れないのかもしれません。

困りごとは人それぞれです。

その子の困りごとに寄り添い、その子に合った対処方法を見つけることで、学習面が大きく伸びる可能性もあります。

スマホやタブレット、パソコンなど今は便利なツールがたくさんあります。

まずは何が苦手なのかを見つけて、その苦手を克服するための対処方法を焦らずに見つけていってください。

勉強は、苦痛なものではなく楽しく面白いもの。

そう思えるようになったら優勝です。

何が苦手なのかなかなか分からなかったり対処方法が見つからずに困っている時は、私たちの定例会にお気軽にご参加ください。少しはお役に立てるかもしれません。

子育ての悩み、一人で抱え込まないで

今回は、「発達障がいの子育てに悩んだらメンターに相談を」という記事をご紹介します。

こちらの記事を全部読むためには会員登録が必要ですが、無料で出来ますし、登録しなくても最初の方は少しだけ読むことが出来ます。

メンター(ペアレント・メンター)とは、自らも発達障がいのある子どもの子育てを経験し、かつ一定のトレーニングを受けた親を指します。

私たちの定例会でもメンターをお呼びして勉強会を開催したりしていますが、いつでもメンターと相談が出来るわけではありません。また、メンターは専門家ではなく、親の見本でもなく、問題解決を活動の目標としていません。

メンターとは、当事者視点による共感的な支援を行い、地域の情報提供をしたり体験談を話したりすることで、寄り添いと繋がりによる支援を提供する家族支援システムのこと。

メンターではない私たちでは支援の提供は難しいかもしれませんが、地域の情報提供や体験談を話すのは私たちの定例会でも行っています。

例えば、ご飯を食べてくれない。動画ばかり見ている。お友達とトラブルになった、など。

こんなお悩みは、発達障がいがある・ないに関わらず、子育て中の保護者が一度は抱えたことのある悩みではないでしょうか。

一人では抱えきれない場合、家族や、同じく子育てをしている知り合いに相談して対処方法をアドバイスしてもらったり、似たような悩みを持っている保護者同士で共感したりと、悩みを解消する方法を探しますよね。

発達にでこぼこのある子を育てている場合でもそれは同じです。

その子に合った対処方法を見つけるために、私たち保護者はあれこれと色々なことを試しています。

本やネットの情報や聞いた話など、使えるかもしれない対処方法はとりあえず試す。トライアンドエラー。

発達にでこぼこのある子ならではの悩みも、色々なことを試している中で解決に導いていたりもします。

もちろん、子ども一人ひとり対処方法は違います。

兄弟・姉妹でも対処方法が変わったりするのはしょっちゅうです。

ですので、同じ発達にでこぼこのある子を育てている保護者に相談しても、対処方法が見つかるとは限りません。もしかすると試したことのある対処方法ばかりかもしれません。

でも、対処方法が見つかるまで悩みを共有することはできます。

なかなか悩みが解消されない辛い気持ちに、痛いほど共感することはできます。

子育てに悩んだら、ぜひ、私たちの定例会に参加してください。あなたと同じように現在進行形で子育てに悩んでいる私たちがお待ちしています。

発達のでこぼこは人それぞれ

今回は、「発達障がい、何歳から疑うべき?」という記事をご紹介します。

このお母さんのように、自分の子どもが母子手帳に書かれている発達の基準を満たしていなかったり、他の子が出来ていることが出来なかったりすることで心配になってしまう保護者の方は多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと考えてみてください。

大人である自分も、人より少し苦手なことがあったりしませんか?

代わりに、人より少し得意なこともあったりしませんか?

発達障がいがある・ないに関わらず、人は総じて”でこぼこ”としているものなのです。

結構な年齢を重ねた大人であっても得意・不得意があるのですから、生まれて間もない子どもに得意・不得意があるのは当たり前。

乳幼児期の発達障がいは専門家でさえ見極めが難しいといわれていますから、あまり心配してしまうと保護者の方が参ってしまいます。

それに、発達ばかりを気にしてしまっていたら、先の記事で回答されている先生もおっしゃっているように、他の障がいや病気の可能性を見逃してしまうかもしれません。

わが子かわいさのあまり、どうしても主観的に見てしまいがちですが、出来るだけ客観的にも見れるようにすると、子どものためにも保護者にとっても良いのではないかと思います。

それでも心配で誰かに相談したいということなら、私たちのお話し会にぜひご参加ください。お待ちしています。