【イベント】青年期・成人期の発達障がい者支援者向け

大学進学や就職する時期を迎えた青年期・成人期の発達障がい者を支援する人たちに向けたイベントが開催されます。

NHKで放送されている発達障がいに関する番組などにもよく出演されている信州大学医学部子どものこころの発達医学教室 教授の本田 秀夫 先生による基調講演など、支援者として学べることの多いイベントかと思います。

ZOOMでの開催で、どこからでも参加できますし、見逃し配信もあるそうなので、興味のある方はぜひご参加ください。

【テレビ】NHK Eテレ「でこぼこポン! 」

「発達障がいについて知りたいけれど、何から手を付けたら…」

そんなお悩みに応えてくれるテレビ番組があります。

今年の4月からNHK Eテレで定期的に放送されるようになった「でこぼこポン! 」は、幼稚園・保育園・小学1~6年の発達にでこぼこがある子に向けた番組とされていますが、保護者にとっても発達障がいを分かりやすく学べる番組となっています。

子どもがどんなことで困っているのか、どうして急に怒りだしてしまうのか。不思議だった行動の理由となるヒントが、この番組にはちりばめられています。

各話10分ほどの短い番組ですので、ぜひお子さんと一緒に見てみてください。そして、似たようなことで困っていないか、お子さんに聞いてみてください。

抱えている困りごとを教えてくれたら、お子さんと一緒に成長できるチャンスです。

お子さんに合った対処方法が見つかるよう、お子さんの歩幅に合わせて一緒に探してあげてください。

この世の中に誰一人として同じ人間はいません。困りごとも千差万別、多種多様ですので、対処方法も千差万別、多種多様です。

ですので、すぐには対処方法が見つからないかもしれません。

トライアンドエラーの連続は心が折れそうになるかもしれませんが、続けているうちにちょっとした変化がきっとやってきます。

でも、ちょっと疲れちゃったなという時は私たちを頼ってくださいね。定期的に開催しているお話し会で皆さんの参加をお待ちしています。

今までに放送された番組のバックナンバーもありますので、チェックしてみてください。

リエゾン川南とは

 

 「リエゾン川南」は、川南町に在住する発達に特性のある子どもの保護者グループです。

「リエゾン」とは、フランス語で「連携」「橋渡し」を意味します。

昨今、時代の変化とともに「発達障がい」について認知されつつありますが、まだまだ詳細な知識や対応力がないことで子どもたちの個性や特性に応じた支援が難しいと感じ、思い悩む親や保護者が多くいるのが現状です。

不安や余裕がない子育ての中では、発達に障がいを抱える子どもたちは更に生きづらさや過ごしづらさを感じ、親や保護者も育てにくさや孤独を感じてしまいます。

子どもたちが自分らしい生活を送り自立していくためには、接し支える親や保護者達も安心し余裕がもてる環境を作る必要があります。

親や保護者の不安な気持ち・余裕のなさの根幹には、発達障がいに対しての知識不足や家族間・地域社会間の認識の違い、親や保護者を支える環境自体が整っていない所にあります。

その解決の糸口に少しでもなれるよう、共有できる場・支え合える場として「リエゾン川南」は存在し、「発達障がいに対しての情報発信」「知識の向上のための勉強会」など、相談窓口や啓発活動に取り組むことを目的としています。

また、状況や情報を共有することで一人で抱え込まず、「不安」を抱える親御さんたちの心の拠り所となれることを目指します。

活動内容

 リエゾン川南では、川南町に在住する発達に特性のある子どもの親を対象に、定期的にお話しの会を開催しています。

 

 子どもの発達の特性や学習の様子、福祉制度の活用方法など、いろんな不安や悩みを語り合うことで情報を交換・共有したり、発達特性への対処や方法について知り、少しでも安心して子育てできることを目指して活動しています。

発達障がいについて

発達障がいは、ICD11(国際疾病分類)では「発達神経症群」に分類されます。

「自閉スペクトラム症(ASD)」

【主な特性】

  • 相手の表情や態度に関心がなく、興味があるものに注意が向きやすい。
  • 見通しの立たない状況に不安が強いが、見通しが立つときはきっちりする。
  • 大勢の人がいる所や光や場所の変化などの感覚刺激への敏感さで苦労しているが、芸術的な才能につながることもある。

「注意欠如・多動症(ADHD)」

【主な特性】

  • 次々と周囲の者に関心を持ち、周囲のペースよりもエネルギッシュに様々なことに取り組むことが多い。

「限局性学習症(LD)」

【主な特性】

  • 「話す」「理解」は出来るのに、「読む」「書く」「計算する」ことが、努力しているのに極端に苦手である。

「その他の発達障がい」

【主な特性】

  • 身体の動かし方の不器用さ、我慢していても声が出たり体が動いてしまったりするチック、一般的に吃音と言われるような話し方など。

厚生労働省~発達障がいの特性(代表例)

人は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、個性や特性に違いが出てきます。

幼児のうちから行動面や情緒面に強く特徴がみられたり、日常の生活の中で長けた部分や苦手な部分が大きな凸凹の状態となって現れ、それによって生きづらさや生活のしにくさ、育てづらさを子どもや保護者が感じたりすることがあります。

発達障がいは目に見えません。

つらい思いや悩み・困難さを抱えていても、周囲には理解されにくく、「協調性がない」「何でみんなと同じように出来ないの?」などと注意を受け続けることで自分に自信が持てなくなり、『ありのままの自分でいい』『自分には価値がある』と思えなくなります。

「多様性」「インクルージョン」「ユニバーサルデザイン」

最近よく耳にする言葉ですが、用語だけが独り歩きし、実際には多様性を認めてもらえず苦しんでいたり、差別や偏見の社会の中で生きづらく閉じこもっていたりする人がまだまだたくさんいます。

発達に特性があっても、特性に応じた過ごし方を日常的に工夫することで、持っている力を生かしやすくなったり、日常生活の困難を軽減させたりすることが出来ます。

目に見えない障がいがあることを知って、見方を変えて下さるだけで、当事者の子どもたち・人たちは救われます。

是非、発達障がいについて知ってください。